夜明けまで15,000マイル (2004年9月〜2010年5月まで)

JGCになって哀しかった事



JGCになってから、
良い思いも、結構、体験させて頂いたが、
たった一つ、
私には、ある苦い思い出がある。

と言うのも―。

あれは、
私がJGCを取得した2004年の春先。

夢にまで憧れたサクララウンジへ、つ、ついに入室できるっ!
などと言う、些か感慨めいた心境もあって、
私は、少々、身動ぎしながら、件の場所へと突撃してみたのである。

うむ。
予想通り、結構な使い勝手はありそうだった。

ゆったりとしたソファーに身を沈め、ゆっくりと新聞を広げてみると、
それだけで、
選ばれし者のステータス感と言う奴を、充分に身に染ます事ができた。

前年の50回搭乗が報われる、待ちに待った瞬間である。

ところが―。

そんなプチセレブな感傷に浸っていると、
不意に、
壁に掛かっていた一枚のポスターの、とある文言が目に飛び込んで来た。

「今年度4月より、サクララウンジ内は、全室禁煙になります。」

―な、

―な、

なんですと〜〜っ!?

実を言うと、
私がJGCを志した大きな動機の一つが、

―ラウンジ内で煙草を吸う事ができる

と言う事であった。

そもそも、
空港にある喫煙所は、めーっちゃ換気が悪い。

そこで嗜む愛煙家にとってですらも、
白く澱み過ぎた空気は、かなーりの苦痛であったのだ。

だもんで、
航空会社の専用ラウンジであれば、
まだ喫煙者の人数が少ないだろうし、換気設備も過不足はないだろう、
と勝手に察しを付け、
頑張って、頑張って、JGCを取得した次第なのである。

それが―。

「今年度4月より、サクララウンジ内は、全室禁煙になります。」

JGC資格を取得した途端、
その願望は、木っ端微塵に潰えてしまった。

しかも、
競合相手であるANAにおいては、喫煙スペースは、しっかり存続させると言う事だったから、
この時ばかりは、

(上級ステイタスを)目指すべきFFPを間違えてしまったやんけ〜〜っ!!

と、散々、後悔したものである。

そして―。

JALは、未だに国内線ラウンジにおける喫煙室を設置していない。

確かに、
昨今の世の中の風潮は、愛煙者に対して非っ常に厳しいものであるが、
いやいや、
世の男性の半分は、煙草を吸う事によって、税金をたんまりお国に捧げているのだ。

そろそろ、
そう言う、結構社会貢献しつつも世の至らぬ風説のせいでついつい片隅に追いやられざるを得ない人達に対して、
ある程度の便宜を図ってやっても良いのではないだろうか?

処世は、嫌煙者ばかりではないのである。

もし、私が西松君の立場なら、
間違いなく、直ぐに実行すべき、最重要施策として、

サクララウンジに、喫煙室を!

と言う事を、めーっちゃ大々的に取り上げよう。
(愛煙家は、間違いなくANAへと流れているぞ!)

一見派手だが、その実、ぜーんぜん使えないキャンペーンを頻発するより、
よっぽど、マトモなJAL回帰作戦であろうと思う今日この頃なのである。

ついでに、

・JAL国内線におけるJGCの優先搭乗実施
・羽田空港におけるJGC専用セキュリティレーンの新設
 (プレミアム資格なんて、そうそう取得できるはずもないのだ!)
・小さな喫煙室を数多く配置させる

と言う政策を行うだけでも、
随分と、ANAからお客さんが帰って来るように思う。

国内線の使い勝手と言う点では、
遥かにANAの方が進んでいるのである。


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2007年02月13日(火) No.215 (JAL JGC)

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