夜明けまで15,000マイル (2004年9月〜2010年5月まで)

U野氏からのお土産



いつものように、いつものごとく。
例のように、例のごとく。

金沢木倉町にあるプログレ割烹「うまいぞいや哲」へ足を運ぶと、
主が、毎度お馴染み、萬歳楽ではなく、何だか得体のしれない酒を別の客に手向けていた。


純米原酒 タクシードライバー 喜久盛酒造株式会社


その名も、純米原酒 タクシードライバー


純米原酒 タクシードライバー 喜久盛酒造株式会社


店の常連であるU野氏からのお土産なんだそうな。

しっかし、こんな酒、どっから見つけてくんねん!である。

その日は、たまたま、U野氏が不在だったので、詳細については不明なのだけども、
でも、このディープインパクトは凄い。

「純米原酒、タクシードライバー」と言うネーミング、
デニーロを大胆にあしらったラベルデザイン、
いずれをとっても、めーっちゃアヴァンギャルドな異彩をビシバシ解き放っているではないか。

ならば―。

今後の後学のためにも、ぜーひ、ご相伴与からせて頂いて、
スコセッシ魂をガツーン!と臓腑に叩き込もうぞ!!である。

と言う事で―。


純米原酒 タクシードライバー 喜久盛酒造株式会社


ガツゥゥゥゥゥーン!

一口啜ると、あぁ、良いねぇ、この腕っ節の太さ。

酒が濃い。

喉越しから胃に掛けて、ゆっくりと染み透るような旨さは、やはり、原酒ならではの桃源郷。

ンマ〜イ。

途中、独特の含み香が口腔に拡がるも、その癖も決して嫌なものではなく、
なるほど、一筋縄ではいかぬスコセッシらしい荒々しさだ。


純米原酒 タクシードライバー 喜久盛酒造株式会社


アテにサワラの袖刺し。

するってーと、
うらぶれた男達は、Like A Rolling Stone、銘々、正体を無くして行く事となる。

困った事に、私は、その一時が堪らなく好きなのである。


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2008年10月04日(土) No.1162 (プログレ割烹うまいぞいや哲)

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