夜明けまで15,000マイル (2004年9月〜2010年5月まで)

ゆきゆきて進軍!



どんよりと重い雲が長く続くと、冬を到来させる小兵がすっぽりと街を包んだ。

あぁ、シバれるのぅ。

家を出るなり、ふと心が折れそうになる気持ちを捩じ伏せ、
それでも、一路、目的の場所へと向かう。


金沢某風景


吐く息は白さを増し、かじかむ手はポケットの中に。

そして―。

ゆっくり歩く事しばし。

ようやくお約束の場所へと辿り着くと、


金沢 蕎麦 四季の庵


ナニワトモアレ、まずビール

するってーと、
店の大将が、酒の肴にと出して下さったのが、


金沢 蕎麦 四季の庵


この「ふろふき大根」。

あぁ、こんなもん食べるの、めーっちゃ久し振りだなぁ。

けど、四十を過ぎると、こーんな地味な煮物が、カツーン!と胸に来てしまう。

しかも、上に乗っかっている味噌まで、大将の自家製と言うから、
涙がチョチョ切れる程、ンマーイぞ!コンチクショーッ!


金沢 蕎麦 四季の庵


更に、いつもの野沢菜もポリポリ。

もうこれだけで、充分、わしゃぁ、しゃーわせだなぁ、である。

だが―。

酩酊気分もやや峠に差し掛かって来た辺りで、
本日のメインイベントが、ガツーン!と差し出される。


金沢 蕎麦 四季の庵


一杯の、「掻き揚げ蕎麦」。

日によって、辛味大根の色が白かったり黄色かったり、
あるいは、辛味の加減も、ぜーんぜん違って来たりする。

同じ畑で同じ種類の大根を同じように育てていても、
出来は、結構、不均一な物になってしまうんだそうな。

とは言え―。

私は、この時期の、この蕎麦が食べたくて、足蹴く大将の所へやって来ている。

新蕎麦の季節も真っ盛り。

蕎麦は、シバれればシバれれる程、ンマイ。


≪情報≫

手打ちそば 四季の庵
■ 石川県金沢市高岡町19-4 小出ビル1F


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2008年12月06日(土) No.1316 (ミシュラン金沢)

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