夜明けまで15,000マイル (2004年9月〜2010年5月まで)

金沢木倉町 ジンギスカン「きたひつじ」



基本的には、私ゃ、魚が大好きである。

血の滴るようなステーキよりも、身の透けるようなイカの刺身。

特に、冬の熱燗の味を覚えてからと言うもの、益々、その傾向が強くなって来た。

やはり、それなりにお歳を召してしまったと言う事のようである。

だが―。

そうは言いつつ、時にはガツーン!と肉、肉、肉ぅっ!!と言う気分の時もある訳で、
そんな折、足を向ける店の一つが、ここ、「札幌成吉思汗 きたひつじ」なのである。


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


先ずは、定番の「チャンジャ」。

やっぱ、肉ばっかしだと、胃がシツコクなって来てしまうので、
こう言う、ちょっとした小物で、箸休め。

しっとり辛い。

でも、たかだかこれしきの量だけでも、生中1杯はスイスイ行けてしまうんだなぁ、これがまた。


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


付き出しの漬物に、この日はタラバのサービス付き。

ウマいカマボコですねぇ、などと言って、大将から結構な顰蹙を買う。


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


で、兜鍋にモヤシをドッサリ乗せて、


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


主役のジンギスカンは、ドドーン!と二人前。

でも、たまには、タレで漬け込んだ奴も作ってくらはいな、大将。
(仕込みが面倒なんだそうな。)


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


で、モヤシがしんなりし出した頃を見計らって、
天辺に、カツーン!とジンギスカン肉。


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


肉が良い塩梅に焼けるまでの表情が、堪んなく食欲を掻き立てさせられる。

目で楽しみつつ、生中おかわり。


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


ほんで、大将のS藤さんは、大の将棋好きであり、
料理の支度を整えつつ、指しつ指されつの大激闘を繰り広げていらっしゃるのだから、
ホーント、器用な方だなぁ。

でも、私ゃ、軍人将棋くらいしかできないので、お相手できないのが残念。


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


炭火を返す大将。

その火加減を調整するのが、結構、難しいものらしく、
こうして、チョコチョコ手を加えて下さっているのだ。

そして―。


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


ラム肉ソーセージで、ドーーーンっ!


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


赤ウィンナーで、ドーーーーンっ!


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


し、塩シロだぞ、コンチクショーっ!で、ドン!ドン!ドーーーンっ!
(ベタで〜す!)


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


あぁ、これらのものをタンマリと乗せて行くと、目の前は、ザッツ・プァラダイスッ!


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


もう、ホヒホヒ言いながら、ガッツリ肉を頬張る。

そして、この時点で、生中の杯数を数えるのを忘れる。

何せ、ザッツ・プァラダイスッ!をとっくりと堪能しようではないか!!


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


ふにゃぁ、赤いウィンナーが私をじっと待ってくれているようだ。

焼けるまで時間が掛かる分、品を作る時間も長い。

あぁ、また生中を注文しなければいかないのか!?


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


そして、〆には、やはり焼うどん。

散々、臓腑に流し込んだビールは、殊更、心地良い雰囲気を醸成させるものであり、
大将の鮮やかなる箸捌きにうっとりと見惚れる。


金沢 木倉町 きたひつじ ジンギスカン


さぁ、どっからでも掛かって来んかーーいっ!
メタボもヘッタクレあるもんかーーいっ!!
ひたすら食うべし!食うべし!食うべしっ!!!

かくして、
木倉町の夜は、世の喧騒を何ら蔓延らせる事なく、ただただ夢中に暮れていくのである。


【参照】

・ 札幌成吉思汗 きたひつじ
  金沢市片町2-3-22
  076-263-6685


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2009年03月04日(水) No.1549 (ミシュラン金沢)

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