夜明けまで15,000マイル (2004年9月〜2010年5月まで)

マイラーでも亀田興毅戦は見る!



どうも、巷では、
昨日のWBAライトフライ級王座決定戦、亀田興毅VSフアン・ランダエタ戦を評して、

「あの試合は八百長だ!ホームディシジョンだ!」

と言う意見が多いようだが、それは非常に見方が浅いと思う。

【参考】
・2006年08月03日亀田VSランダエダ・採点問題
・2006年08月03日亀田VSランダエダ・採点解説
http://ameblo.jp/stanbox7/

なぜなら、
参考サイトにも書かれてある通り、
ボクシングの採点方法と言うものは、ちょっと特殊なものなのである。

この辺の所を、ある程度、きちんと分かっていなくては、
評価の仕方が、まるで違って来てしまう。

例えば、
ボクシングの世界戦における採点の仕方と言うものは、
手数よりも、クリティカルヒットの多さを、より評価する。

つまり、
軽いジャブを何発放ったか?
ではなく、
相手に利くパンチを何発放ったか?
と言う所を、高く評価するものなのである。
(TBS側も、ジョー小泉さんを解説者として招いておくべきなのだ!)

また、
ボクシングとは、1R〜15Rをトータルで判断する競技ではない。

1Rごと、細切れで評価して行くものなのだ。

そして、
ラウンドごとの採点を集計して、累積点で勝者を決めるシステムだから、
後に残った印象と、実際に出て来る採点と、
結構、ズレル場合があるのである。

昨日の試合も、
亀田君は、1Rでダウンしたり、
11R、12R、では、もうフラフラだったり、
マイナスイメージが強いけども、

ダウンした回でも、評価は10対8、
フラフラの回でも、評価は10対9、

である。

残りの、途中、どちらともいえない微妙なラウンドを、
各、審判員が、どちらを優位に評価していたか?
によって、採点結果は、まるで違って来てしまうのである。
(しかも、最近の主流は、例え五分五分のラウンドであっても、
 どちらか一方を、優位に評価しなくてはいけない。)

亀田君が、判定で勝ったと言う事は、
途中の、微妙な評価のラウンドの判定を、より多く獲得したと言う事である。
(もちろん、断然、亀田君が優位なラウンドもあった。)

そして―。

私も、試合結果が出るまで、
正直、どちらが勝ったのか?まるで予想が付かなかった。

絶対、僅差の勝負になると睨んでいたが、
事実、その通り、
亀田君にとっては、薄氷の一勝となったのである。

ただ、
試合内容と言う点では、
「辰吉丈一郎VS薬師寺保栄」のようなベストバウトには程遠い。

亀田君には、今後の精進を期待したいと思う。

そうそう。

ちなみに、
結構、勘違いされやすい項目として、
世界ランキング1位の選手、イコール、チャンピオンと言う事ではない。

1位の上が、タイトルホルダーであるチャンピオンと言う位置付けである。

お間違えなく。

最後に。

来週くらいには、
私の尊敬する二宮氏も、同じ事を書くのではないかと思っているので、注目あれ!

・二宮清純「唯我独論
http://www.ninomiyasports.com/xoops/modules/news/index.php?storytopic=36


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2006年08月03日(木) No.53 (余談)

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