夜明けまで15,000マイル (2004年9月〜2010年5月まで)

修行におけるオトク度調査 その1



修行って、ホントにお得なんだろうか?

ヘビーな修行僧なんて、
羽田⇔沖縄間を、一日2往復までしてしまうと言う。

空港のマズイ食事に耐え、
移動に伴う過酷な疲労を忍び、
日々、マイルの獲得に奔走し続ける修行僧。

でも、そこまでの激務を繰り返し続けて、
一体、どれだけのものが得られると言うのだろう?

疑問に思った私は、修行について、詳しく調べてみる事にした。

そして、ここでは、取りあえず、JALをサンプルとして取り上げてみたい。

まぁ、ANAのFFPおいても、内容は似たり寄ったりだから、
些少の違いはあるものの、大筋においては、充分に参考となるだろう。

さて―。

世の多くの修行僧は、
バーゲンフェアで安価に仕入れたチケットを利用して、
羽田⇔沖縄間を、クラスJを使って、年間30搭乗を経るのが基本だとか。

これで50,000FOP(フライオンポイント)を達成し、
翌年度、JALの上級ステイタスであるサファイアの資格を得る事ができる。
(JGCへの加入資格も獲得。)

【参考資料】 マイルシュミレーション





これは試しに自分で作ってみた表なのだが、
対象は、毎年、搭乗を繰り返す、サファイア会員修行僧である。

片道当たりのパターン。

肝心なのは下の方。

投下資金、14,300円。
獲得マイル、2,452マイル。

要は、これがオトクかどうか調べれば、
修行の有効性について、説明は可能であろう。

だが―。

普通に考えてみれば、
片道14,300円も使って、2,452マイルを得た所で、大赤字である。

マイルの最低換金レートは、10,000マイル=15,000円相当、
つまり、1マイル=1.5円である。
(→JALクーポン券に変換。)

これを換算してみると、
2,452マイル×1.5円=3,678円。

って事は、
14,300円−3,678円=10,622円、
となり、実に、10,000円以上の大赤字である。

けど、期間中、
ダブルマイルキャンペーンなり、搭乗ボーナスキャンペーンなり、
かなーり、多くのプロモーションが開催される事から、
最低ラインのマイル数、2,452マイルへの上積みは可能である。

もし仮に、全ての期間、ダブルキャンペーン等を利用すると仮定する。

2,452マイル+836マイル=3,288マイル。

1マイル=1.5円で換算すると、

3,288マイル×1.5円=4,932円。

それでも、

14,300円−4,932円=9,368円

の大赤字である。

苦労に苦労を重ねて、過酷な搭乗を繰り返しても、
このように、べ、ベラボーな大赤字。

果たして、
修行は、無意味な行為なのだろうか?


つづく


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2006年10月12日(木) No.106 (修行)

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