修行におけるオトク度調査 その2
【参考資料】 マイルシュミレーション
いやいや、ちょっと待て。
JGCサファイアであれば、当然、初回搭乗ボーナスも付くし、
他にも、
ステップアップキャンペーン等、JALには多くのプロモーションがある。
これを加味しなくては、正確な獲得マイルと言えないのでは?
そう主張する方もいらっしゃるだろう。
確かに。
確かに、仰る通り。
では、これを加味するとなると、
やはり、年間ベースで考えた方が分かりやすい。
つまり、
年間30回搭乗を繰り返すサファイア修行僧の年間収支表。
で、
作ってみた。
【参考資料】 マイルシュミレーション(年間ベース編)
搭乗全て、ダブルマイルキャンペーン中であると仮定する。
【※註】
(トリプルマイルキャンペーンは、毎年あるとは限らないので、除外。)
(空港までの移動費についても、個人格差があるため、未参入。)
(また、他にもプロモもあると仮定して、「その他」マイルを推定加算。)
そうすると、
100円当たり獲得マイル数が、グッと上がり、
◇ 17.15マイル → 27.05マイル
100マイル当たり投下資金が、ガクンと落ちる。
◇ 583.20円 → 369.75円
これは、これで、非常に効率は良いのだが、
けど、
それでも、1マイル=1.5円換算では、ちーっとも元を取る事ができない。
◇ 獲得マイル合計 120,000マイル。
◇ 投下資金合計 443,700円。
つまり、
120,000マイル×1.5円=180,000円、
が、獲得マイル合計の円換算。
で、
差し引いてみる。
443,700円−180,000円=263,700円。
キャンペーンでドドーンとボーナスマイルが頂けた所で、
1マイル=1.5円換算では、まーったくの大赤字も良い所。
「修行」は、ちょっともオトクではない、と言う事になる。
だが―。
1マイル=1.5円換算で計算するからこそ、ベラボーな赤字に陥るのである。
1マイル=2円なり、1マイル=3円なり、
1マイル当たりの使用単価を上げて使ってしまえば、
収支の帳尻が合うようになるのではないか?
そう。
正しくその通りであって、
世のマイル求道者達は、年末年始なり、GWなり、
航空運賃の高いシーズンにこそ、特典航空券は使うべきだと仰る方が多い。
では、修行僧の場合、
一体、1マイル当たりの使用単価がナンボになれば、
元が取れるのだろう?
ちょっと計算してみよう。
100円÷27.05マイル≒3.7円
すなわち、
1マイル≒3.7円換算、
で使用できれば、修行代金はペイできると言う事である。
ちなみに、別の角度から検算。
120,000マイル×3.7円=444,000円≒443,700円。
と言う事は―。
例えば、ハワイへ行こうと考えた場合。
特典航空券は、Yクラスで40,000マイルが必要。
「1マイル=3.7円」換算してみると、
40,000マイル×3.7円=148,000円。
この148,000円と言う数字が、
修行僧にとっての、損益分岐点航空券代となる。
すなわち―。
航空券代が148,000円以上の期間に、特典航空券としてマイルを使う → 修行が「得」。
航空券代が148,000円未満の期間に、特典航空券としてマイルを使う → 修行が「損」。
けど、
そんなに高い航空運賃の期間って、ハイクラスシーズン内の、ごく一部だけである。
これじゃぁ、元を取るのに、かなーりの骨が折れそうである。
(加えて、ハイシーズン=特典航空券の予約が取りにくい。)
では、
ビジネスクラスを利用するとなるとどうか?
60,000マイル×3.7円=222,000円。
すなわち―。
航空券代が222,000円以上の期間に、特典航空券としてマイルを使う → 修行が「得」。
航空券代が222,000円未満の期間に、特典航空券としてマイルを使う → 修行が「損」。
となるのだが、
JALの場合、最も航空運賃の安い期間ですら、
ビジネスクラスは、282,000円からである。
って事は―。
JALを利用してビジネスクラス専用でマイルを使う、と言うのであれば、
期間を選ばず、修行の成果はあり、である。
そして―。
年間30回の東京⇔沖縄搭乗で得られるフライトマイルは、およそ120,000マイル。
大体、ハワイへのビジネスクラス2名分。
これが、
東京⇔沖縄、搭乗回数30回、
投下資金、443,700円、
における、おおよその対価である。
用途を限れば、一応のお得度は存在すると言える。
だが―。
JALにこだわらず、どこの航空会社でも良いからハワイへ行きたい、
と言うならば、話は変わって来る。
例えば、ノースウエスト航空。
ハイシーズンで最も高い期間ですら、
成田⇔ホノルル、ビジネスクラス利用で、237,500円。
(安い期間で134,600円から。)
237,500円−222,000円=15,500円。
何も、貴重な休日を潰して、わざわざ疲れる「修行」を繰り返さずとも、
始めっから、ノースウエストのビジネスを利用すれば、
修行費用、プラス一人15,500円追加で、ハイシーズンのハワイへ行く事が可能である。
(別に、フライトマイル+ショッピングマイル加算あり。)
果たして―。
これらの事を踏まえて、
「修行」って、どれだけお得なのか?
次回は、「修行」の有効性について、
今まで述べて来たものを、整理しながら、まとめてみる事にしよう。
つづく
【参考】成田⇔ハワイ 調査
◇JAL特典航空券、必要マイル数◇
・Y席 40,000マイル
・C席 60,000マイル
特典引換え必要マイル早見表
http://www.jal.co.jp/121awards/awardchart.html
◇アップグレード◇
・Y席→C席 40,000マイル
特典交換必要マイル早見表
http://www.jal.co.jp/jalmile/use/jal_mile.html
◇成田⇔ハワイ JAL悟空運賃表◇
・63,000円〜209,000円
http://www.jal.co.jp/jalgoku/rate0610/hwi.html
◇成田⇔ハワイ JALビジネスセイバー運賃案内◇
http://www.jal.co.jp/b_saver/rate0604/hwi.html
・282,000円〜398,000円
◇格安航空券 etour
http://www.etour.co.jp/campaign.php3?url=/campaign.php3&cd=C
2006年10月13日(金)
No.110
(修行)