夜明けまで15,000マイル （2004年9月〜2010年5月まで）
コテコテ、ジンギスカンの夜
昨晩、
いつものように哲さんの店へと出向いたら、
天下の花金にもかかわらず、何故か、臨時休業。
恐らく、主はどっかのライブを見に出掛けているに違いない。
まぁ、
そこがプログレ割烹と言う所以（ゆえん）でもあるのだが、
しかし、
一人、取り残された私は、大層、困る。
別の河岸（かし）を見付なきゃいけない。
億劫である。
なので、
哲さんの店から程近い、木倉町の「きたひつじ」と言う店へと、足を向ける事にした。
ここは以前一度だけ訪れた事があり、
店主一人で切り盛りされているジンギスカン屋である。
けど、
正直、安くてンマイだわ、ココ！
マトンは、北海道から直接送ってもらってるそうで、
解凍後、自分でじっくりとタレに漬け込んでおいた物だと言う。
また、
この日は、ちょうど季節のアスパラも入荷したばかりとかで、
モヤシと一緒に炒め、ちょっとリッチなジンギスカン。
無論、主役のラム肉にも、たっぷりと舌鼓を16ビートさせながら、
調子に乗りすぎ！生中5杯！？
「ジンギスカンに、（BGMとして）ちあきなおみが合うんだわ！これがまた！！」
饒舌な店主が、そう語り掛けて来る頃には、
締めの焼きうどんが霞んで見えるくらい、すーっかりと正体を無くしてしまっていた。
（ちなみにラム肉のソーセージも絶品なのだ！）
ペロンペロンのぐてんぐてん。
喝采ものの酔っ払いである。
しかし、
この新天地界隈と言うトコは、
今年厄年真っ盛り、実に大人げない40歳を、優しく包み込んでくれる町。
私はココが大好きなのだ。
2007年05月26日（土）
No.326
(ミシュラン金沢)
