夜明けまで15,000マイル (2004年9月〜2010年5月まで)

大阪出張なみだ駅、それから・・・。



ふ〜。
何とか、帰って来れたんだな、もし〜。

結局、2時間30分遅れで金沢へと到着。

5時間以上もチンと座らされ、ホーント、参った!である。

外へ出る事もできなかったし。。。

そう。
何だか理由は分からないけど、
停車中、一切、外への扉が開く事もなく、
始終、むさ苦しい車内に詰め込まれっぱなしだったのである。

だが―。

そんな乗客の苦労を察してか?
金沢駅へ着くと、改札口付近で、特急券分の払い戻しを行っていた。

瞬間、長蛇の列になるも、幸い、私は早めの降車。

ほとんど待つ事なく、払い戻しをする事ができた。

さぁ、お家へ帰ろう!

私は、やっとの事、訪れた開放感を胸に秘め、
改札を抜け出し、いそいそと駐車場までの道のりを急ぎ出したのである。

ところが―。

駐車場まで後半分くらいの所で、私は、ハタと止まってしまった。

突如として、
ある大それた事実に気付いてしまったのである。

と言うのも―。

お、お土産を車内に忘れて来てしまったぁぁぁぁぁぁっ!!!

慌てて、取って引き返す。

改札口へ着くなり、駅員を見つけて事情を話す。

電車はまだ停まっているので、そのまま中を確認して来て下さい、との事。

私はエスカレーターを駆け上がり、
さっきまで乗っていたばかりのサンダーバードへと再び乗り込んだ。

しかし―。

な、無いやんけぇぇぇっぇっ!!!

お土産を置いていたはずの荷物棚は、すっかりスッカラカン。

私は、もう一回、改札口付近へ舞い戻り、その場にいた駅員さんに問い質してみた。

すると―。

「忘れ物があった場合、
 車掌がそれを引き上げるはずですので、一度、そこで訊いてもらえませんか?」

私は、駅員さんが差し出した指の先をツツツと見てみると、
MY GOD!
たちまち頭がクラクラして来た。

人、人、人、でゴッタ返した精算所に、
更に、別の遅れて来た電車の乗客がワンサカ詰め掛けている所だったのである。

ガーーーン!
こ、この長い行列に、またまた並ばなきゃあかんのかいっ!!

私は目の前が真っ暗になった。

ところが―。

この駅員さん、

「あぁ、ちょっと混んでいるようですから、私が代わりに訊いて来ましょう。」

なーんて、親切な事を仰ってくれるではないか!

私は、即座にお願いした。

神様に思えた。

そして―。

駅員さんが精算所の中へ直接確認して下さると、
(精算所は、事務所にもなっている。)
はい、はい、ありました、ありました、忘れ物、
デデーン!と荷物棚に乗っかっていたそうである。

私は丁寧にお礼を述べ、
今度は忘れぬよう、しっかとお土産を握り締めながら、
ようやくの事、家路へと着く事ができたのである。

JR西日本の温かい応対には、めーっちゃ感謝。

こんな小さな事でお客は感動するのである。


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2007年11月11日(日) No.527 (出張デンデケデケデケ)

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