夜明けまで15,000マイル (2004年9月〜2010年5月まで)

新人類の旗手たち



こないだの事。

偶さか、「火ート」で呑んでいたら、途中、若いカップルが入って来た。

まぁ、店には色んな客が来るものだし、
どんな方がやって来ようが、別段、気にするようなものでもないんだけど、
しかし、
いきなり席に着いたばかりの、その彼女の口から発せられた言葉を聞いて、
私ゃ、腰を抜かさんばかりに驚いてしまった。

「すいませ〜ん。水を頼んでも良いですか〜?」

―な。

―な。

なんですと〜〜〜〜っ!?

焼き鳥屋の暖簾を潜って、乾坤一擲、注文するものが、み、水だとぅ!?

確かに、世の中には、下戸の方は大勢いらっしゃるし、

「呑み屋に来て、酒を注文しないなんざ、言語道断やんけっ!」

なーんて固い事を言うつもりもないけども、
いや、それにしても、
いきなり無料のものを注文しようって魂胆がよく分からない。

普通、取りあえずは、ウーロン茶なり、オレンジジュースなり、
ソフトドリンクを注文するってーのが、筋っちゅうもんではないだろうか?

案の定、「火ート」のマスターは、一瞬ピクリと間を置いた後に、
やおら丁寧にお断りされていた。

しかし―。

それから彼女が仕方なくウーロン茶を注文したかと思えば、
彼氏は彼氏で、

「え〜と、僕、お腹減ってるんで、鳥茶漬け下さ〜い。」

―な。

―な。

ナンナンデスカ?コヤツラハ??

呑み屋に来て、イの一番に発注しようと試みるのが、水と鳥茶漬け???

私は彼らの思考回路と言うものが、ま、まるで理解できなかった。

恐らく、私がオッサンだから余計に理解不能に陥っちゃってるんだろうと思うけど、
いやぁ、それならそれで、私ゃ、オッサンのままで良い。

こーんな体たらくな輩には、私ゃ、ちっとも媚びたかないぞ。

と言いつつも―。

あくまで、彼らは見ず知らずの赤の他人なんだし、
その場で窘めるような愚かな行為は決してしなかった。

個人的主観を無理に押し付けようとするのも、やはり、大人げないものである。

けど、
どうしても腹には据えかねているので、こうして記事として残しておく事にする。

うーむ、こっちの方がよっぽど大人げないか?


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2008年11月12日(水) No.1255 (余談)

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