夜明けまで15,000マイル （2004年9月〜2010年5月まで）
私的県内温泉所感
ここ金沢では、周辺に湯治場も多く、
何某かの会合があれば、結構、温泉を利用する機会が多い。
だもんで、それなりに歳も食っている分、
チョコチョコ色んな温泉旅館へと足を運ばせて頂いているのだけども、
これがまた、料理に、かなーり当たりハズレがある。
酷い旅館ともなると、まともに箸を付けたのはご飯だけ、
後は、ひたすら、ビール！ビール！ビール！などと言う悲しい記憶は、山ほどある。
（会合は自分で場所を選べないもの、シクシクシク・・・。）
例えば、もう倒産してしまったから無いけども、
「片山津ロイヤルホテル」（片山津温泉）なんて、ホーント、酷かったなぁ。
刺身の船盛りなんて、正直、腐ってるとしか思えないような芳しい匂いを漂わせ、
それでも、せっかく出て来たのだからと、一応、皆、口へと運ぼうとするも、
結局、ついに喉元を潜らす事ができなかった。
何せ、食べた奴が全員、口に入れた途端、即座に、えずく、えずく。
な、ナンナンデスカ？これは？
生温い食感、生ゴミのような匂い、
こーんなもん、客に食わせるなよ！である。
また、朝は朝で、お勘定書きを見てみると、明らかに金額がおかしい。
呑んでもいない、焼酎だの、日本酒だの、克明にそこに明記されてあったし、
ビールの本数も、なぜか、やたらと増えている。
コレコレ。
その事を、お勘定を頼んだ仲買いさんに質してみると、
「あ〜、すいません、すいません、直ぐに訂正させて頂きますね〜。」
などと、別に悪びれる素振りもなく、
お勘定書きを持って、足早にカウンターへと引き返して行った。
つまり―。
お、おのれ！ひょっとして、貴様、料金をチョロまかそうとしたな！？
恐らく、我々が明細をチェックしなかったら、
そのままボッタクリのお勘定を払わされる所だったに違いない。
ホーント、大概にしとかんかーい！である。
なので、この件以来、私は、伝票はコマメにチェックせねば！と言う癖が付いたのであった。
でも、確かに、ここまで酷くなくとも、
そもそも「片山津温泉」自体、観光客相手の一見さん商売だからなんだろうか？
トンと美味い料理に巡り合った事がない。
どっちかっちゅうと歓楽コースがメインの街だもんなぁ。
まぁ、この辺の事情は、その近隣にある「山代温泉」にも共通であり、
料理にガッカリ肩を落とす頻度は、思いの外、多い。
「ゆのくに天祥」、「瑠璃光」、「葉渡莉」、などなど、
とにかくお風呂はエライ豪勢で、ガツーン！とハッタリは利いてるんだけど、
設備費が掛かってる分、料理代をごっそりケチっているような感じがする。
（冷凍のカニ《多分、輸入品》なんて出すなよ！などと、ブチブチブチ・・・。）
まぁ、一人当たりの予算が、13,000円くらいの場合が多いだろうから、
（税サ込、ドリンク代は別途。）
あんまし文句を言えた義理じゃないけれど、
でもなぁ、それだけ払って、そこそこの料理を出してくれる旅館も、県内にはあるんだし、
もうちょっと何とかして欲しいよなぁ。
ちなみに、今までの生涯ワーストランキングを挙げておくと、
1. 「片山津ロイヤルホテル」（片山津温泉、廃業）
2. 「喜多八」（粟津温泉）
3. 「加賀観光ホテル」（片山津温泉）
4. 「山下屋」（山代温泉）
5. 「胡蝶」（山中温泉）
「喜多八」では、宴会料理にビーフシチューとかエビフリャーが出て来て、エライ驚かされた。
刺身と一緒に、そんなもん食べれるかっちゅうねん！
（大体、刺身自体もマズいし・・・。）
んで、以下、料理のマズイ順に繋がるのだが、「胡蝶」に関しては、ちと毛色が違う。
そこそこの良いお値段をフンダクッテル割に、応対があんまりヨロシクなかったのである。
ちょっと会議が長引いて、宴席の時間が、30分程押してしまった事は申し訳なかったのだが、
その事で、仲買いさんから、タラタラ嫌味を言われてしまったのである。
そ、そこまで言わいでも！と言う物言いをされ、一同、痛く御立腹。
その癖、煮物とかお椀は「味の素」の味だし、とても料理を楽しむ所の話ではなかった。
と、まぁ、散々、嫌な事ばかり書いて来たけども、
もつろん良心的な旅館も数多く存在すると思うので、
予算のバランスを考えつつ、旅館をチョイスする楽しみもあると思う。
でも、上記の加賀近郊の温泉街だったら、
一人最低2万以上の予算は見込んどかなくては、あんまし料理に期待は持てないだろうなぁ。
なので、私が家族でよく利用するのは、
カツーン！とリーズナブルプライスでウッシッシ！
歓楽街など全くない、湯湧温泉、辰口温泉、深谷温泉、等を利用する事が多い。
そして、
更にンマイ魚が食べたければ、能登に行っても良いし、氷見まで足を延ばすのも良い。
安い民宿でも、テンコ盛りの船盛りで、とっくりと楽しめるのである。
2009年03月12日（木）
No.1569
(グルメ北陸)
