夜明けまで15,000マイル (2004年9月〜2010年5月まで)

熊本 馬刺し 好信楽



正直、今回の九州旅行は、「好信楽」へと行きたいがために計画させて頂いた気がする。

去年は運悪く定休日だったものなぁ。。。

そう。

それだけ馬刺しへの強い思いが、ギラギラと滾っていたのである。

そして―。

九州旅行、初日の一発目から、カツーン!と「好信楽」へとGO!

「食べログ」の地図を片手に、フラフラ探し求め、
おおぅ、何とか辿り着いたぞ!件の「好信楽」!!


熊本 馬刺し 好信楽


通町筋(とおりちょうすじ)から上通アーケード街を突っ切って、歩く事しばし。

思い求めていた先は、どことなく男の隠れ家的な風貌なのであった。

だが―。

入口こそ1階にあるのだが、
肝心の店内へ入るには、中の階段を使って2階へと上って行かなくていはいけない。

ただ、いざ階上へと到達してみても、そこには看板らしきものは一切なし。

トイレの扉と、何やら物々しい木の扉があるだけで、
あれま?一体全体、どこが入口なんだろう?などと少々戸惑った。

まぁ、一応、この厳つい扉がそうなんだろうなぁ、と当りを付け、
そろそろとその扉を開けてみると、

「あ、予約のマンプリさんですね?」

禿頭の若いお兄ちゃんが、いきなり目の前に飛び込んで来た。

首に数珠、耳にピアス、何だかチャラチャラした格好に驚かされたが、
すこぶる愛想が良い。

この方が「好信楽」のオーナーさんなんだそうな。

丁寧な物腰で店の奥へと通され、我々一行が、ようやくテーブル席へ腰を落ち着かせると、
そのお兄ちゃんが、慇懃に、お勧めメニューを説明して下さった。

―「上ひも」の良いのが入っています。

―今日の「馬タン刺し」は生涯忘れられない味となるでしょう。

初めてやって来たお客さんにもかかわらず、
何だかこっちが恐縮してしまうくらい、エライ親切に解説して下さる。

その態度に、人の良さが滲み出ているよう。

と言う事で―。

さぁ、お待ちかねの、That's ワンダホー!ターイムの始まりなのである。


熊本 馬刺し 好信楽


ね、念願の馬刺しだぞ!コンチクショーーーッ!!

もつろん、その味はワ、ワンダホーーッ!なものであり、
牛刺しと比べれば、ややねっとりした触感。

しかも、噛みしめれば噛みしめる程、
じんわりと馬肉の旨みが口の中に広がって、ンマ〜い!ンマ〜い!ンマ〜い!

いやぁ、ビールがドンドン進むなぁ。

また、横に添えてある白い奴は、馬の鬣(たてがみ)ン所の部位らしく、
こちらも更に触感がねっとりとしてて、実にンマい。

旨みのある、あっさりとした油身を食べているようだ。

そして―。


熊本 馬刺し 好信楽


確かに、この「馬タン刺し」は、生涯忘れられない味となる。

あぁ、食べるのが惜しくなるくらい、綺麗な色なんだな、もし〜。

と言いつつ、放っておいたら、ガンガン自分の息子に平らげられてしまうので、
私も果敢に「馬タン刺し」ウォーに参戦する。

すると、たちまち、幸せの黄色いハンカチは、高らかに青空に棚引いて、
かぁっ!うまか〜っ!!


熊本 馬刺し 好信楽


「馬レバ刺し」うまか〜っ!!


熊本 馬刺し 好信楽


「辛子蓮根」うまか〜っ!!


熊本 馬刺し 好信楽


「馬肉コロッケ」うまか〜っ!!


熊本 馬刺し 好信楽


あぁ、とにかくもう細かい事は、すーっかりと忘れてしまったけど、


熊本 馬刺し 好信楽


頼んだ肉を、次々と、鉄板に乗せて行き、


熊本 馬刺し 好信楽


焼いて、焼いて、焼きまくる。

途中、ビールから焼酎のお湯割りへとスィッチし、
もう、耳からアルコールが溢れ出るくらい、心行くまで馬料理フルコースで堪能させて頂く。


熊本 馬刺し 好信楽


そして、〆には、「馬汁」でやんわりと胃を優しくさせ、


熊本 馬刺し 好信楽


ガ、ガ、ガ、ガツーン!と「馬飯の焼きおにぎり」で、残りのお腹をとっくりと充足させる。

ホーント、熊本に来て良かったなぁ、なのである。

と言いつつも―。

こう言う超良心的な店にもかかわらず、
もう直ぐ、オーナーさんが替わってしまうそうで、めーっちゃ残念で仕方がない。

できれば形を変え、どこかで存続して頂きたいと思うのだけど、果たして?


熊本 馬刺し 好信楽


少々、複雑な思いを抱えながら、ちんちん電車で帰路に付くも、
駅から遠くに見える熊本城は、いつも温かくその土地に住む人々を見守っているような気がした。

何だか元気が湧いて来る。

ここは実に良い街なのだ。


【参照】
・ 2009年度、九州旅行覚書
・ 2009年度、九州旅行覚書 その2
・ ANAに、してやられる
・ 九州旅行、胸算用
・ 2009年度、九州旅行覚書 その3
・ 2009年度、九州旅行覚書 その4
・ 九州旅行までもう直ぐ!
・ た、ただ今、帰還致しました!


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2009年04月01日(水) No.1619 (国内旅行 2009)

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