やっぱり懲りない男
ある朝。
ふと聞こえて来たカミサンの甲高い声。
「ちょっとアンタ、今日、東京出張じゃなかったの?」
それでも、ぼんやり眼で、時計を見てみると・・・・・8時45分。
えーと、小松空港発は、確か、9時20分だから・・・・・・。
バシッ!と目が覚める!
あいや=!バッツシ間に合わないではないか=!?
それでも、そこいらにあった下着等を、慌ててカバンに押し込み、もう超特急で空港へ車を走らせる。
だが―。
間に合わないものは、どう足掻いてみた所で、やはり、間に合うはずもない。
どこぞのダイギシのように、自分が遅れても飛行機が待っててくれているはずもなく、
私が空港へ到着した時には、バッサリ、飛行機は飛び立って行った後であった・・・・・。
いや、それじゃ、困るのである。
東京では、パツーン!と仕事が待っているのである。
なので、次の便を利用しようと思ったんだけど、
OH!NO!!
次発のJAL便は、12:55発ではないか!?
これじゃぁ、仕事先のアポの時間に間に合わない。
もっと早い便を手配しなきゃ!
で、JALのお姉ちゃんにアレコレ調べて頂くと、ANAであれば、10時25分発と言う便があると言う。
だったら、背に腹は変えられぬ、急いで、ANAのカウンターへ滑り込むと―。
「申し訳ございません。あいにくこの便は満席でございます。」
あ~れ~!
ドボジデコウナルノカナ!?
と言いつつ、いやいやいや、私ゃ、是が非にでもこの便に乗り込まなきゃいけないのである。
今更、仕事の予定変更なぞ、できない。
で、一応、キャンセル待ちをお願いさせて頂いて、待つ事、30分少々。
結果は―。
「お客様、お席のご用意ができました!」
で、で、でかしたーーーーっ!
あぁ、やはり、種別のAは効いてるなぁ。。。。。。
キャン待ちの一番最初に呼び出しされたのは、ありがたい事に自分だったんだもの。
助かった。
これで、無事、東京へ行けるのである。
と言いつつも―。
え~と、これは、いわゆるノーマルチケットと言う奴だから、〆てお会計は・・・・・、
に、24,000円ですとーーーっ?
あぁ、もつろん遅刻した自分が100%悪いんだけど、
ふにゃぁ、やっぱ、ノーマルチケットって、ベ、ベラボーに高いんだな、もし~。。。。。
で、こんなしょーむない余分な出費が発生したおかげで、
もう、かなーり落ち込んだまま、この飛行機に乗り込む事になったんだんだけど、
悪い事は重なるもので、私のアサインされた席っちゅうのがやね、
A320の一番後ろの窓側なのであり、これがまた、めーっちゃ狭いのである。
お尻を詰め込んで、もうキュウキュウ。
しかも、寒冷前線の影響で、機内はドリンク販売が中断するくらい、もう揺れて揺れて。
お陰で、前の晩呑み過ぎた頭が、たーっぷりシェイクされて、う、う、ウエップ・・・・・。
酒は呑んでも呑まれるな。
うーぬ、社会人なんだから、もうちょっと自制しなきゃ!
ホーント、私も、お~ま~え~は~あ~ほ~か~を地で行く男なのであり、
目下、絶賛反省中なのであーる。。。。。。。