壁湯温泉 旅館 福元屋 洞窟風呂ではんなりでござる
月日の経つのは、ホーント、早いもので、
私が家族を連れ立って、九州旅行へと出掛けて行ったのは、
おおぅ、もう8ヶ月以上も前の事なのかぁ。
ほんで、いつもの事ながら、旅行記をカツーン!と完結させる前に、
次の気になる話題に行っちゃってるものだから、
イヤハヤナントモ、
書きそびれている記事の、ナント多いことよ。。。。。。
っちゅう事で、偶々、こないだ「曲水苑」さんへ行かせて頂いた事だし、
今回、改めて、九州にある秘湯中の秘湯、「壁湯天然洞窟温泉 旅館 福元屋」さんを
ご紹介させて頂くことにしよう。
「旅館 福元屋」さんは、大分県は九重町にあり、筋湯温泉からも随分と近い。
「日本秘湯を守る会」にも入っていらっしゃる。
ほんで、気になるお値段も、一泊二食、11,700円~14,850円(別途、入湯税150円)と、
殊の外、リーズナブルな料金なのであり、
プラス、料理も料理で、めーっちゃンマイ!と来ているものだから、
いやぁ、ホーント、良い旅館なのである。
元々、私がこの旅館に興味を持たせて頂いたっちゅうのも、
旅行前、大分県の温泉について、つらつらと調べさせて頂いている中に、
と言うサイトに巡りあったからだ。
こちらのサイトを食い入るように何回も何回も拝見させて頂いて、
ホーント、温泉って一口に言っても、中々奥が深いものなのだなぁ、
と痛く感銘してしまったのである。
おかげで、高山恵さんが書かれた
なーんて本まで購入させて頂いちゃったりして。
(現在は廃盤)
で、この本も何度も熟読させて頂いて、
私も、全国各地の色んな温泉を巡って、とーっくりと、しっぽりとコレもんで!を満喫させて頂くぞ!
なーんて事まで思い始めてしまったのだから、我ながら、ホーント、単純な奴なのであーる。
そして、件の福元屋さんも、この本に掲載されていた温泉旅館の一つなのであった。
福元屋さんの露天風呂は、旅館から程ない距離の川沿いに位置し、
こんもりとした森に埋もれるような感じで、それは湧いていた。
もつろん、100%源泉掛け流しの弱アルカリ性単純温泉。
ちなみに、脱衣場は一番奥の突き当たり。
あら、確か、ここのお風呂は、誠にもってブラボー!な、こ、混浴風呂!?であったはず。
うーむ、吹きっ晒しの、こーんな開放的な造りになってるとなると、
世の一般女子にとっては、ちと敷居が高い所なのかもしれないなぁ。
ほんで、露天風呂は2ヶ所あって、
脱衣場を背にして、左側の大きい奴と右側の川岸に突き出た小さい奴。
しかも、このお湯がまたねぇ、透っき透きの実に可憐で綺麗なお湯なんだわさ。
ぜーんぜん濁る事なく、底に沈んでいる小石までクッキリと見てとれる。
だが―。
実は、ここのお湯、物凄くヌルい。
冷泉とまでは行かないが、
浸かってちょっと温度があるかなぁ、くらいの感覚のエっライぬるま湯なのである。
従って、全くノボセル心配をする事もなく、もう、どれだけでも長く浸かっている事ができると言う、
いわば、私のような猫肌の人にはもって来いのお湯。
(効能的には、最低30分以上入浴した方が良いそうな。)
しかも、小さい方は更にヌルい。
また、風呂底も、めーっちゃ浅く、座れば腰から上が湯面の上に出てしまうくらい。
でもね、ここで、のーんびりとお湯に浸かりながら眺める景色が、
もうベっラボーに気持ち良いんだわさ。
森に囲まれ、直ぐ側には川のせせらぎ。
もつろん、こっちのお湯も透っけ透けなのであり、
少々、温度が欲しいなと感じたら、
もっ回、大きい方に出戻ったり、
おおぅ、どこに居ても、森のイオンが体中の隅々にまで降り注いでいるようだ。
そして、つと壁を見やると、聖水の守り神、道祖神が祀られてあったり、
上を望むと、木々の葉が散乱する中に、ポツンと良い塩梅に寂ている木の根っこを見つけたり、
いやぁ、日本情緒って、こう言う事を言うのだろうなぁ。
小ぢんまりとした小宇宙の中、
ゆっくりと流れる時間の、なんと気持ちの良いことよ。
で、もし、アッチッチのお湯に浸かりたければ、内湯の方へ行けば良し。
もう部屋中湯煙だらけの中、真ん中にデデーン!と大きな浴槽が造られてあり、
いやぁ、これまた、良い雰囲気なんだわさ。
ほんで、この浴槽には、意匠として大なり小なりの石がグルリと埋め込まれてあって、
その中に、主人の遊び心で、幾つかハート形の石が混ぜてあるんだそうな。
日本男児の一人として、主のそんな粋な計らいにパツーン!と応えてみせようぞ!
なーんて事も思ってみたりはしたんだけど、
いやいやいや、
こーんな熱いお湯に浸かって、そんな事をしてたら、直ぐにノボセルっつーの!
いやぁ、興よりも体調たぁ、誠にもって、オジサンはつらいよ!なのであーる。