グリルオーツカ戦線異常あり
「あら、マンプリさん、今日もカツカレー？ホント、カツカレー好きやねぇ。」
・・・。
私は決めたのである。
決断したのである。
やはり、自分が食いたい物は、きちんと言おう。
いかなオバちゃんにカツカレーをオススメされようとも、
その日その日で、食いたい物は、当然変わって来る訳で、
ほんの少し、
そう、ほんの少しだけ勇気を振り絞って、自分のオーダーを口にすりゃ良いだけなのである。
と言う事で―。
本日のランチは、パツーン！と「グリルオーツカ」へＧＯ！
で、入口のドアを開けると、たちまち、いつものオバちゃんが出迎えてくれて、
しかも、案の定、
「あら、マンプリさん、いらっしゃい、今日もカツカレー？」
のっけから、これなのである。
だが―。
今日の自分は、今までの自分とは違うのだ。
今度こそは、カツーン！と自分の食いたいモンを注文させて頂き、
昨日までの不甲斐ない自分とはスッパリ決別し、
颯爽と新たなリスタートを切ってやるぜ、コンチクショーーー！なのである。
後は、ほんの少し。
ほんの少しだけの勇気を持って。
と言いつつも―。
お、オバちゃん、きょ、今日はランチの・・・・・。
などと言い出したい気持ちと、
いやいやいや、
オバちゃんのオススメを無碍に断るのも悪いしなぁ、と言う気持ちが、めーっちゃ複雑に絡まって、
中々、切り出す事ができずに、少しの沈黙が流れて行き、そうこうしている間に、
「あ、今席空いたわ。あそこ座っといて。今、メニューと水持って来るから。」
ま、またもや言えなかったではないか～っ！？
なーんで、こう、要らん気ぃばっかし遣うのかなぁ？？？？？
良い歳こいたオッチャンが、こーんな些細な事で挫けてどうする！？
考えちゃいけない。
アレコレ要らぬ事を考え込んでいるよりも、まずはアクション。
アクションが大事なのだ。
ガツーン！と攻めろってんだ、コンチクショーーーーッ！！
と言う事で―。
私ゃ、テーブルに着席するや否や、
目の前のオバちゃんに対して、ついに猛然と挑む事にしたのであった！、
「お、オムライスセットをお願います！」
ガ、ガ、ガオーーーーッ！
やればできるじゃないの！チミ～！！
そして、程なくして、勝利の凱歌と共にやって来た、本日のランチ、キノコのオムライスセット、750円。
いやぁ、今日はこれがめーっちゃ食べたかったのよ、ホントに！
母ちゃーん、ついに俺やったよー！
壁を一つ乗り越えたよー！
44歳の果敢な挑戦は、この先も続く・・・・。
