薔薇とグリルオーツカ
カツカレーが食いたい。
そうだ、グリルオーツカへ行こう！
小雨舞い散る細い路地を小走りに駆け抜け、ウキウキ気分で、いざグリルオーツカへ。
ところが―。
ありゃ！？
本日のランチはエビフリャー定食ではないですか～！？
確か、これって、プリップリの、でっかいエビに、もう一つ揚げモンが付いて、
かなーりゴージャスな定食だったはず。
おおぅ、そう言や、ここんトコ、
グリルオーツカ御謹製、ポタージュスープも久しくご無沙汰している事だし、
ここは初心をグッと曲げて、パツーン！とエビフリャー定食に行っちゃう？
いや、行かずばなりますまい。
と言う事で―。
本日のランチは、ドッヒャーーン！とエビフリャー定食を御所望だぜ、コンチクショーーーッ！！！！
などと意気込んで、さて。
早速、店内のテーブルに座ると、
店のオバちゃんが直ぐに注文を取りに来て下さって、
逸る私を前に、ニコニコしながら話し掛けて来た。
「あら、マンプリさん、今日もカツカレー？ホント、カツカレー好きやねぇ。」
○η☆∀♯♀＊〓※□！！！！！
ハイ、カツカレーお願います・・・・・。
あぁ、NO！と言えないニッポンジン！
結局、最初の目論見通り、カツカレーを注文させて頂く事になったんだけど、
どうして？
ドボジデコウナルノカナ！？
ほんで、お会計ン時。
同じオバちゃんが、うなだれた私に再びニコニコしながら喋り掛けて来た。
「マンプリさん、カツカレー飽きんねぇ。いつもこればっかりだもんねぇ。」
えぇ、オバちゃん、私ゃ、カツカレーが好きなんです！
もう、涙がチョチョ切れるくらい、大好きなんですわ～～～～っ！！！！
ホーント、冗談は、よぉしこちゃ～ん！
