至高のメニュー
人間、生きてりゃ、「偶には」良い事がある。
っちゅうのもやね。
この日は、降って湧いたような僥倖で、
上から下から。
もう、ドッヒャーン!とカニ!カニ!カニ!のカニ祭りだったんだよーん!
と言いつつ、最初っから最後まで、ひたすらカニ尽くしメニューだったものだから、
それこそ黙々と大量投入されたカニの群れと大激闘する事になったのであった・・・・・。
先ずは、定番、香箱ガニ。
そして、刺身の盛り合わせには、まるで当然のように、
あぁ、もう、うっとりするくらいに透明なカニの刺身が入っちゃってるんだもんなぁ。
正直、この二品だけでも、酒のアテには充分過ぎるくらいの量であるにもかかわらず、
いやいや、まだまだ!
茹でたカニをモソモソとやっつけ、
カニの天ぷらも薙ぎ倒し・・・・・・。
うへぇっ!
お、おばちゃん、こーんなペースでオカズを出され続けたら、
四十半ばを超えた私のようなオッチャンには、めーっちゃ辛いようっ!
だが―。
店のおばちゃんは、まーったくこちらに付け入る隙を与える事なく、
もう、ガンガン、カニ尽くしメニューを運んで来て下さる。
あぁ、イイなぁ、ウニと山芋とろろとカニ味噌の珠玉のコラボレーション・・・・・って、コリャコリャ、
わ、わしゃ、ゆーっくりとンマイ!アテを肴に、ビールを呑みたいんだってば!
おおぅ、カニの茶碗蒸しに、濃厚なカニ味噌が絡まって、これがまた。。。。。
だ、だから、ビールを・・・・・。
焼いたカニは、パリッパリで、香味が増して中々ンマイのだなぁ。。。。。
あいや=!
頼んますから、少しは呑む時間を与えて下さいよぅ、お姉さん!
ところが―。
そんな願いも虚しく、ついにはカニ鍋が丁度頃合いに煮立って来たりなんかして・・・・・。
えーい、勝手にしやがれってんだ!
もう、出された料理の半分くらいの所で、
とーっくにお腹がはち切れんばかりになっちゃってると言うのに、
後顧の憂いなく、疾風怒涛の如く一目散にニイタカヤマを駆け登る私。
そして、やーっとの事で、それらのメニューを全て制覇させて頂くと、
う、う。。。。。。
あ、あんまりお腹が苦ひくて、大好きなお酒も、もぅ、呑めましぇーん!
と言いつつ、〆のご飯と味噌汁も、しっかり頂いて、何とか任務完了。
無論、最後の味噌汁の中にも、
パツーン!と香箱ガニの切り身が入っていた事は、言うまでもあるまい。
あぁ、恐るべし!カニ尽くしプラン!!
まさしく北陸の冬真っ盛り!
ちなみに、この鼻から牛乳が出るくらいに、カニ!カニ!カニ!のカニ尽くしプランは、
これだけ食って食って食いまくっても、ドドーン!と〆て、10,000円也(プラス呑み代)。
安い!