吹上温泉みどり荘 内湯編
この幸せは~♪
この幸せは~♪
くせになりそう~♪
なーんて言った所で、さて。
オヂサンの憧れ、露天風呂に、たーっぷりと身をふやかした後は、
お待ちかね、
ビ、ビ、ビールの呑ン百姓!ターイム!
と行きたかったのだけども、
ちょうど良い具合に、露天風呂の隣には、パツーン!と内湯もある。
であれば―。
毒を食らわば皿ごと!
こーってりと溜まった世俗の垢を、
更に更に、ギュギュギュッと絞り出しちゃおうじゃぁ、あ~りませんか!
何せ、みどり荘の方も、
「一浴にして百薬に優る」などと、大層、上手い事仰って下さっている事だし、
私は、張ーり切って、内湯へと飛び込んで行ったのであった。
するってーと。
おおぅ、ここも、パノラマみたいに、池がもう目の前!
私は、この光景を目に焼き付けようと、またもやザブンと浸かって、しばし見惚れる。
と言いつつ、この内湯は、先の露天風呂と比べて、結構、熱めなので、
中々、長く浸かっていられないってーのが、難儀な所。
しかも、湯質もやや違って、色も黒い。
湯口を見てみると、硫黄分が凝り固まって、黄色く変色したりもしている。
はて?
何で、こーんなに違うんやろー?
気になった私は、後で、みどり荘の方に聞いてみると、
何でも、自前の源泉掛け流しは露天風呂の方のみで、
内湯は、町から貰った温泉と混ぜて使っていらっしゃるんだそうな。
面白い。
と私は思った。
いやぁ、どちらが良いとか悪いとかではなく、
やっぱ、幾種類もの温泉を楽しめた方が断然良いやね!
そして―。
もちろん、飲用も可。
五臓六腑にシコタマ流し込んで、
中からも外からも温泉成分をたーっぷりと取り込んでやろうと言う作戦は、実に魅力的だ。
また、洗い場には、何と、シャンプーもリンスも石鹸も置いてないってんだからビックリ!?
何でも、みどり荘の温泉は、めーっちゃ殺菌力が強く、
洗剤を使わずとも、お湯だけで、
髪も身体も、トゥルントゥルンに綺麗になってしまうんだそうな。
いわば、大自然の「ちゃん・リン・シャン」。
従って、私は、実際、お湯のみで身体を洗う事にしたのだけども、
ま、綺麗になったような気もするし、そうじゃないような気もするし、
恐らく、毎日、繰り返してみないと、その効果の程は中々実感出来ないのかもしれないなぁ。
しかも、シャワーなんて便利な物も付いてないものだから、
髪を洗うには、先ず桶にお湯を満たし、それをジャバジャバ頭から掛け流すと言う、
何やら、幼少の頃の自分を思い起こさせるような、ほんのりノスタルジー。
そして―。
一通り身を綺麗に清めた後には、再度、湯船に浸かって、
ウヒョーーーーッ!
良いお湯だぜ、コンチクショーーーーッ!
極楽気分の総決算。
しかる後、
散々、搾って搾って搾り倒した身体を大層フラフラさせつつ、
ようやくの事、部屋へと舞い戻る事にしたのであった。
そして、そこには、たっぷりと、
ビ、ビ、ビールの呑ン百姓!
シャランラな快感が私を待ち構えているのは言うまでもあるまい。