あらぁ。
何やよう分からんけど、他の乗客達に巻き込まれるように、
我々一行も、スゴスゴと飛行機を降りる。
そして、ボーディングゲートにいるアリタリア航空の職員さん達に、皆、群がって、
ど、どういう事やねん!などと食って掛かっていたので、
私も、情報収集を図るべく、
ノーカン!
ノーカン!
もしや、この便、ノーカンになっちゃうの~っ!?
などと言った大きな不安を抱えつつ、敢然とその輪に入り込んで行った。
するってーと。
アリタリア航空のお姉ちゃんは、一応、イタリア語と英語の二種類で説明して下さっていて、
私の非常に拙い英語力を総動員して、何とか、理解に努めてみると、
❏ パレルモ空港で火事があったみたい
なーんて事を仰っているではないか~~~~っ!?
そう言や、機内アナウンスでも、何やら、「fire」が、どーのこーの言ってたような。。。。。。
だが―。
それじゃぁ、困る!
わしゃ、パレルモで宿は取っているが、ローマでは全くなーんにも手配していない。
こう言う不測の事態の場合、アリタリア航空が、一切合切、ぜーんぶ面倒くれるの!?
―NO!
恐らく、アホタリア航空だから、外資系の航空会社だから、
火事は空港のせいなのであって、決して自分達の責任ではない、
とかなんとか言われてしまう公算が大!
飛行機の振替こそ、やってくれるだろうが、宿の手配は自分でやらなくちゃいけないし、
最悪、空港泊も余儀なくされるかもしれない。。。。。。
私ゃ、覚悟は出来てるけど、いかんせん嫁はんがなぁ。
なーんて事を、思いあぐねていると、
❏ 現在、火事の影響で、空港が閉鎖されているけど、多分、2時間遅れで出発予定だよ
などと言う、非っ常にありがたいお言葉を頂く。
えぇ、えぇ、待ちますとも!無事、飛んでくれるのであれば!
そして―。
❏ 搭乗券を売店で見せれば、軽食を無料で食べれるよ
と言うお姉ちゃんの言葉に甘えて、一応、売店へは行ってはみたものの、
そう言や、わしゃぁ、ランチは、さっき食べたばっかなんだな、もし~。
しょうがないので、コーヒーだけ頂いて、「B5」ゲート近くで待機。
いつ出発するかも分からないから、煙草も吸いにいけない。。。。。。
ところが―。
これがまた、待てど暮らせど、ぜーんぜん飛ぶ気配がない。
搭乗予定時刻になっても、全くアナウンスなし。
ホントに飛ぶんだろうか?と言う強い焦りも相俟って、、めーっちゃイライラしていた所、
アリタリア航空のお姉ちゃんから、ようやくニューインフォメーションが下される。
❏ 搭乗口は「B27」に変更になったよぉ
ゲゲ!?今度はゲート変更ですと!?
大層、慌てながらも、他の乗客達と共に、一路「B27」ゲートへ向かう。
しかし―。
ホッとしたのも束の間、難儀な事に、今度は、ここでも、待たされる、待たされる!
北京空港だったら、直ぐに暴動が起こってしまいそうなくらい、待たされてしまう。
一度なぞ、ようやく搭乗が始まって、移動用バスに乗り込む所までは行ったんだけど、
突如、「まだ用意が整ってませんでした。バスを降りて下さい。」などと突き返され、
あ~れ~!ドウジデコウナルノカナ?????
だが―。
神様は、我々一行を決して見捨ててはいなかった。
アホタリア航空 アリタリア航空は、ついに、今度こそ、本当に、搭乗を開始し出したのである。
結局、5時間遅れのディレイだったんだけど、
いやいやいや、
飛行機は飛んでナンボ、目的地へ着いてナンボ、
あぁ、ようやくの事、LAST FLIGHTが始まったのであーる!
しかも、何やよう分からんけど、席は自由席になっちゃってるし。。。。。
(機材も同機種だが変更されていた。)
そう言や、搭乗する際は、ボーディングチケットに、ボールペンで印を付けただけのチェックだったし、
恐らく、席の管理が出来なかったんだろうなぁ。
(クレームを付けて、座席変更している乗客が、結構、いた)
ともあれ、
自由席になったおかげで、わしゃ、窓側の席をパツーン!と確保する事ができて、
ィィィヤッホーーーーイッ!
ついに待望のシチリアだぜ、コンチクショーーーーッ!
窓に拡がるティレニア海をウットリ眺めながら、独り、感慨に耽る。
だが―。
ここに至って、私は、ふと、ある重要な事実に気付いてしまう。
すなわち、
あれ?もしかして、ホテルの到着予定時刻が、見事にZTL時間に引っ掛かってしまう!?
―That’s Right!
しかも、飛行機の到着時刻が、あんまり遅いようだと、
レンタカー会社自体、クローズしているかもしれない・・・・・・。
従って、私は、ティレニア海に見惚れる余裕など、パツーン!と消し飛んでしまい、
再び、そぞろな時間を過ごす羽目に陥ってしまう事になるのであった。
も、堪忍して。。。。。。