カプリ島ラビリンス
カプリ島に行きたいっ!
強く思った。
と言う事で、早速、足を運んでみると、
迷宮への扉は、誰にしも大きく放たれており、
薄暗く灯る照明、か細い通路、
この路地裏感って言ったらない。
まさしく、ここはアンダーグラウンド。
陸の孤島とも言うべき場所で、
「カプリ島」さんは、虚静恬淡に営業なさっている。
この道何十年の凄い洋食屋さんなのだ。
そして―。
私の頼む品は、端から決まっていて、ビーフシチューピラフと開口一番。
あぁ、これが食べたかったのよ。。。。。。
カプリ島に行きたいっ!
強く思った。
と言う事で、早速、足を運んでみると、
迷宮への扉は、誰にしも大きく放たれており、
薄暗く灯る照明、か細い通路、
この路地裏感って言ったらない。
まさしく、ここはアンダーグラウンド。
陸の孤島とも言うべき場所で、
「カプリ島」さんは、虚静恬淡に営業なさっている。
この道何十年の凄い洋食屋さんなのだ。
そして―。
私の頼む品は、端から決まっていて、ビーフシチューピラフと開口一番。
あぁ、これが食べたかったのよ。。。。。。
あたし、イっちゃったんです。
花園の奥深く。
初めての経験。
コーフンしちゃった、あたし・・・・・。
などと言った、分かる人には分かる前振りから始めさせて頂いて、さて―。
金沢の1月は重い。
急に雪の絨毯が辺り一面に敷き詰められると、
プルルルル!
首根っこをキュッと掴まれたような日々が、どんよりと続く。
しばれるのぉ。
じゃぁ、一丁、景気付けに、ドッヒャーーーーーン!と豪華なランチでも頂いて、
心の鈍色模様を、パツーン!と晴らしちゃおうではあ~りませんか!
と言う事で、いそいそと出向いたのは、
あぁ、大人のメルヘン!大人のスウィートドリーム!
人生お初の「花ぞの食堂」さんなのであーる。
そして―。
いやぁ、ナンテッタッテ、この店の面構えに矢鱈と痺れちゃうのだなぁ。
もう、ウットリなのである。
で、大衆食堂評論家を唸らせるには充分な素養アリと見て、私は威勢良く店内へ入る。
するってーと。
す、素晴らしい・・・・・。
元来、おっちゃん達が、こぞってビールを呑みながら談笑しているような店は信用がおけるものだ。
しかも、この店には、冷蔵ショーケースが奥の方に常置してあり、
魚の焼いた奴やら煮物やら、てんでに好きな物をオーダーする事が可能なのであり、
あぁ、こいつらをツマミに一杯やれると言う、まさしく私のようなノンベにとっては、
もう、すっかり根が生えてしまいそうな、堪らない天国みたいな店なのである。
はぁ。。。。。。。
でも、車だしなぁ。。。。。。
と言う事で、泣く泣くビールは諦めて(そもそも仕事中やっちゅうねん!)、
素直に、定食をオーダーさせて頂く事にする。
もつろん、私が注文させて頂いた一品はっちゅうとやね、
毎度お馴染み、エビフライ定食だぜ、コンチクショーーーーーーーッ!!
プリップリのデカイ海老が二匹。
それに、ナスの天ぷらやら何やら諸々付いて、1,300円と言う、
おおぅ、ナント大それた超豪華定食!
私は、景気良く呑んでるおっちゃん達を尻目に、箸を片手に果敢に攻め込んで行くと、
あぁ、やっぱ、エビフリャーって、超ンマイ!のである。
しかも、デッカイ海老だからこその実に食い応えがあって、
これを、こんもり盛られたご飯と一緒に頬張れる幸せと来たら・・・・・。
もう、堪んない。
ご機嫌さん。
午後の業務に向けて、ボンボヤージュ!
ウホッ!
ウホッ!ウホッ!
ほんに凍えるような寒さが続く中、新そばの季節は、もうとっくにやって来ていた。
従って、お昼時、いつものように、「四季の庵」さんへ駆け込むと、
取りあえず、そば湯を飲んで、ホっ。
薄味のトロリとした妙味を、ゆっくりと味わいながら、
そばが茹で上がるのを、しんなり待つ。
するってーと。
あらま!?この日の大根おろしが、何やら紅を差したように、ほんのり紅い。
聞けば、紅い大根おろしは、多少、甘みがある種類の物で、
普通の辛味大根とスペシャルブレンドして、出していらっしゃるのだそうだ。
と言う事で、早速、
七味をドバッと投入させて頂いて、いざ恍惚。
(七味大好き47歳!)
ズルズル啜って、あぁ、もうすぐ年末だなぁ、などと大層どうでも良い事をぼんやりと考えつつ、
雪の華を潜り抜けた先の、ひとひら、馥郁の刻。