Hotel Piccolo Mondo 目覚め
疲労困憊に酒の勢いも手伝って、
私は横になると、たちまち落ちるように意識を失ったのであった。
で、翌朝。
意外にも、早々と目が覚めてしまったので、
私は、ふらりバルコニーへ出てみる事にした。
バルコニーから見て左手のビュー。
おおぅ、到着した時は、もう辺りは真っ暗だったものだから、
何が何やら、さーっぱり様子が分かんなかったんだけど、
こうして明るい日差しの中、周辺を見渡してみると、
ようやくサン・ヴィート・ロ・カーポに来たんだなぁ、と言う実感が湧いて来る。
ほんで、バルコニーから右手の方へ視線を移すと、奥の方に、微かに海を垣間見る事ができ、
うーむ、一応は、シービューと言う事なのだろうなぁ。
まぁ、ホントは、目の前にドドーン!と海が拡がってくれてた方が良かったんだけど、
こればっかしは、ご予算の都合と言うものもある。
正直、近頃の燃油税の高騰に、
見事に懐具合が飲み込まれてしまっているんだなぁ、これがまた・・・・・。
そして、ぼんやりサン・ヴィート・ロ・カーポの街並みを眺めながら、
ウホッ!久々のキャスター7を、たーっぷりと吸い込む。
このキャスター7、日本国内では、とっくに販売停止になっちゃってるんだけど、
不思議と、空港の免税店では、まーだシブトク売ってるんだわさ。
(しかも、何やよう分からんけど、BOXタイプになっちゃってるし。)
なので、こうして、一年に一度、巡り会う事ができる幸運に感謝しつつ、
プハーーーーッ!
朝から至極ご満悦なのであーる。
ところで。
私が、事前に宿泊予約させて頂いた部屋っちゅうのがやね、
□ Room Type : N° 1 comfort room for 3 adults, with little balcony(B&B)
□ Rate : €230(税込)×6泊=€1,380
と言うタイプだったんだけど、
with little balcony・・・・・・。
with little balcony・・・・・・。
た、確かに「小さなバルコニー」には違いないが、
いくら小さいにしても、程があるっちゅうねん!
あぁ、やっぱ、素直に、普通のバルコニータイプにしといたら良かったのだろうか?
だが-。
後からスタッフの方に聞いてみると、
どうも両隣のバルコニー付きの部屋は2人部屋となるらしく、
3人部屋と言う設定は、どうしても、真ん中の、この部屋になってしまうんだそうな。
と言いつつ、私ゃ、煙草を吸いながらぼんやりできたら良いだけなので、
多少窮屈ではあるけども、ま、しょうがないやね。
で、ぷかぷか独り煙草を嗜んでいると、やがて、家人達も、起き出して来て、
そいじゃぁ、1Fに降りて、ゆるゆると朝食タイムと行きますか。
部屋から出て階段を降りて行くと直ぐ右手に、小さなラウンジみたいなスペースがあって、
めーっちゃ寝惚け眼の我々一行を、スタッフのお姉ちゃんが快く出迎えて下さった。
直ぐに、コーヒーを淹れて下さると言う。
ほんで、その間に、いそいそとバイキングコーナーへ行ってみると、
ほほぅ、非っ常にシンプルなコンチネンタルブレックファストではあ~りませんか。
と言いつつ、パンの種類は、割合、多く、
チョコクリーム入りのクロワッサンやら、カスタードクリーム入りのクロワッサンやら、
そう言や、この手の組み合わせって、意外と日本では目にしないなぁ。
しかも、このクロワッサンが、また、焼きたて、サクサク、フワフワで、
いやぁ、めーっちゃンマーイ!のであーる!
やっぱ、イタリアって、食の街なのだなぁ、としみじみ。
(と言いつつ、中のクリームはこっちがビックリするくらいに非っ常に甘い!)
ま、私のようなおっちゃんには、朝食なんてこんなもんで充分でしょ。
ヨーグルトも、こーってりとして、濃厚百発、めーっちゃンマイ!
そして-。
腹にパツーン!と栄養が充填されたなら、後は、張ーり切って海へ行くのみ!
一年に一度の大贅沢、トロピカルなバカンスが、ようやくの事、幕を開けたのであった。