あたし、イっちゃったんです。
花園の奥深く。
初めての経験。
コーフンしちゃった、あたし・・・・・。
などと言った、分かる人には分かる前振りから始めさせて頂いて、さて―。
金沢の1月は重い。
急に雪の絨毯が辺り一面に敷き詰められると、
プルルルル!
首根っこをキュッと掴まれたような日々が、どんよりと続く。
しばれるのぉ。
じゃぁ、一丁、景気付けに、ドッヒャーーーーーン!と豪華なランチでも頂いて、
心の鈍色模様を、パツーン!と晴らしちゃおうではあ~りませんか!
と言う事で、いそいそと出向いたのは、
あぁ、大人のメルヘン!大人のスウィートドリーム!
人生お初の「花ぞの食堂」さんなのであーる。
そして―。
いやぁ、ナンテッタッテ、この店の面構えに矢鱈と痺れちゃうのだなぁ。
―旧き昭和の良き時代。
―ノスタルジック。
もう、ウットリなのである。
で、大衆食堂評論家を唸らせるには充分な素養アリと見て、私は威勢良く店内へ入る。
するってーと。
す、素晴らしい・・・・・。
元来、おっちゃん達が、こぞってビールを呑みながら談笑しているような店は信用がおけるものだ。
しかも、この店には、冷蔵ショーケースが奥の方に常置してあり、
魚の焼いた奴やら煮物やら、てんでに好きな物をオーダーする事が可能なのであり、
あぁ、こいつらをツマミに一杯やれると言う、まさしく私のようなノンベにとっては、
もう、すっかり根が生えてしまいそうな、堪らない天国みたいな店なのである。
はぁ。。。。。。。
でも、車だしなぁ。。。。。。
と言う事で、泣く泣くビールは諦めて(そもそも仕事中やっちゅうねん!)、
素直に、定食をオーダーさせて頂く事にする。
もつろん、私が注文させて頂いた一品はっちゅうとやね、
毎度お馴染み、エビフライ定食だぜ、コンチクショーーーーーーーッ!!
プリップリのデカイ海老が二匹。
それに、ナスの天ぷらやら何やら諸々付いて、1,300円と言う、
おおぅ、ナント大それた超豪華定食!
私は、景気良く呑んでるおっちゃん達を尻目に、箸を片手に果敢に攻め込んで行くと、
あぁ、やっぱ、エビフリャーって、超ンマイ!のである。
しかも、デッカイ海老だからこその実に食い応えがあって、
これを、こんもり盛られたご飯と一緒に頬張れる幸せと来たら・・・・・。
もう、堪んない。
ご機嫌さん。
午後の業務に向けて、ボンボヤージュ!
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