またまた間が空いてしまった・・・・・。
何せ、遅筆でブイブイいわす私にとっては、
(お前は安部公房か!)
矢鱈とどうでもいい細かい所ばかり書いて行くもんだから、
ついつい余計に時間が掛かってしまうのである。
しかも、飽きっぽい性格も災いして、直ぐに別の話題にばかり、寄り道してしまうし。。。。。。
ま、スペイン名物、OK牧場!、
ふんどしの紐をギュギュギュっと締め直して、サクサク書かせて頂く事にしよう。
さて―。
そこには、馥郁としたイスラムの香り漂う異空間が、ニョホホ~と拡がっていたのであった。
いざ、ナスル宮の中へと乗り込んでみると、
普段決して目にする事のないイスラム文化の迫力に押され、終始、圧倒されっぱなし。
天井一つ取って見ても、めーっちゃ精緻で繊細な文様が、グルリと張り巡らせている。
と言いつつ、まるで門外漢の私には、その手の専門的な知識なぞ、まーったく無いんだけど、
肌で感じるその凄さに、やはり、エライ感動を受ける。
で、最初の部屋からちょっと奥に進むと、先ずは、やや小振りの中庭へと辿り着き、
更にドンドン奥へ突き進んで行くと、
ヲヲヲヲヲヲヲ!
これぞ、写真でしか見た事のなかった、THEアルハンブラ宮殿と言えるべき大きな中庭に、
パツーン!と足を踏み入れる。
いやぁ、実に壮観!
取りあえず、ここを起点に、周辺に散らばった各々の部屋を、
ズズズイっと見学させて頂く事にしたんだけど、
うーむ、どの部屋を見渡してみても、
まるで耳なし芳一のように施されたイスラム文様が、グワワワワ~ン!と我々を取り囲み、
いくら文化音痴の私だと言っても、何やら厳かな気分にさせられてしまう。
しかも、この意匠郡の一つ一つが手掘りで出来てるんだものなぁ。
どんだけ手間やねん!などと、ついつい思ってしまうも、
やはり、こう言った歴史的文化遺産っちゅうモノは、
人間一人一人の細かい作業の積み重ねと気が遠くなるくらいの膨大な時間をひたすら注ぎ込んで、
創り出されているっちゅう事なのだろう。
そして、だからこそ、いざ、そんな場に立ち会ってしまうと、
ただただ感服させられ、妙に感じ入ってしまうのも、当然の事なのかもしれない。
で、更に奥へと進むと、3つ目の中庭が登場し、その真ん中には、
ドドーン!とライオンが囲む噴水がある。
そして、ここを中心にして、周りの部屋を、つらつらと覗き込んで行くと、
やはり、どの部屋へ立ち入っても、矢鱈と精緻でいてダイナミックな意匠は健在で、
中には、蜂の巣を裏返しにしたような天井もあった。
その周囲の壁には、
幾重にも凹んだ細い細い溝の中に、赤やら青やらカラフルな色が施されていて、
まるで地味目の曼荼羅のよう。
またある部屋では、何やよう分からんけど、床に、こんな窪みがライオンの噴水から繋がっており、
ついつい、
アブドル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベルエス・ホリマク
我とともに来たり 我とともに滅ぶべし!
なーんて事を独りごちてしまう。
恐らく、こう言う歴史的建造物が大好きな方にとっては、
見所があり過ぎて、幾ら時間があっても全然足りない、と言う場所なんだろうなぁ。
と言いつつ、そんな素養に乏しい我々御一行は、
一時間少々、やんわりと見学させて頂いて、お腹いっぱい。
私ゃ、どっちかってーと、歴史的文化遺産よりも、
やっぱ、広大な景色を目の当たりにする方が、心にグっと来るなぁ。
(これはナスル宮の廊下から見えたグラナダの街並み)
で、最後の中庭を潜り抜け、
一路出口を目指すのであったが、
ナスル宮のその出口に辿り着くまでも、結構、遠い。。。。。。。
遠過ぎるっつーの!
だが―。
午前中、散々続いたチョンボのせいだろうか?、
それとも、荘厳華麗なるナスル宮の妖しい雰囲気に飲み込まれてしまったせいだろうか?
もう一つの見所、要塞の屋上から見る、グラナダ市街の展望を、すーっかりと見損じて帰ってしまう。
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!
今度いつグラナダへ来れるか分からないのに!
そんなアルハンブラ宮殿の思い出であったとさ。