去年の話。
大晦日、何やよう分からんけど、私は、独りポツ然とJR富山駅の前に立っていたのであった。
こーんな年の瀬も押し迫って押し迫ってしょーがない日に、
仕事なんかさすなっつーの!
と言いつつも、ちょうどお昼時にもなったらば、自然、お腹も空いて来る。
寒い日には、何か、温かいものを。
しかも、わざわざ富山まで来てんだし、地元名産、富山らしい名物をば・・・・・・ハッ!
そうだ!ラーメンを食おう!
そう。
富山と言やぁ、ナンテッタッテ、富山ブラックの本家本元。
しかも、私ゃ、本場の富山ブラックなんて、今まで一度も食った事がない。
であれば、せっかくの機会なんだし、これを神が与え給うた一匙の僥倖と捉え、
私は、この界隈をブラブラ歩いてみる事にした。
んが―。
富山駅前、繁華街、
にもかかわらず、クローズしてる店ばっかしやんけ。。。。。。
そう。
何しか、もう暮れも暮れ、師走最後の日なのである。
世間一般では、とうに正月休みに入って家でのんびりTVでも見てる時期なのである。
やっぱ、開いてないよなぁ。
ところが―。
探せば、棒に当たるもの。
「大喜 富山駅前店」さんは、しっかと営業なさっていたのであった。
いやぁ、ありがたい。
地獄に仏の心境で、私は勢い良く暖簾を潜る。
すると。
が、が、ガツーン!!!!
偶然、発見したお店が、ナント、富山ブラック発祥の店。
(正式には、「西町大喜」さんが本店で、駅前店は支店の一つ)
しかも、ラーメンの種類が、中華そばの「小(並)」「大」「特大」しかないと言う潔さなのである。
ホーント、男前な店なのだなぁ。
で。
早速、注文させて頂いた中華そばの「小(並)」をズルズルやってみると、
あら、しょっぱ!
と言いつつ、雪国らしい、その塩っ辛さにも段々慣れて来ると、
妙な旨味が口の中に溢れて来て、ヲヲ!結構ンマーイ!ではないか!!
ほんで、めーっちゃ濃ゆい醤油味のスープには、
やはり、麺は、腕っ節の太いやつが良い。
荒々しく刻まれたネギと共に、麺を、アフアフ、頬張れば、
これがまた、ホーント、堪らないのである。
いやぁ、病みつきになっちゃいそうだなぁ。
しかも、厚手のよく煮浸したチャーシューが、小振りの器の底の方に隠されており、
中華そばと言う割に、これがまた、ガッポリ、入っている。
(本来、メンマとチャーシューと麺を混ぜて頂くんだそうな)
これまた、太鼓っ腹をポンと叩けるような中年のオッサンには、
身も蕩けるような嬉しいサプライズ。
あぁ、これだから、地方名店巡りは、止められないのである。
(たまたま見つけただけだっつーの!)
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