パリ発サッポロラーメンの悲劇
何だか、最近、ラーメンの事ばかり書いているなぁ。
ま、せっかくなので、私が昨年行かせて頂いた、花の都、パリで食ったサッポロラーメンの事を、
ちと書き留めさせて頂く事にしよう。
ホテルがオペラ座の直ぐ近くにあったものだから、
その周辺の適当なレストランで夕食を済ませたんだけど、
その帰り道、ふっとサッポロラーメンの店を見つけてしまったのであーる。
ヲヲヲ!
これは、やはり、後学のために、是非、食ってみねば!
などと思い立ち、家人達は先にホテルへ戻し、
私は、単身、そのサッポロラーメンに乗り込んでみる事にしたのであった。
で、店内は割合広く、お客さんもそれなりに入っており、一見、結構な繁盛店に見受けられる。
でもね。
働いてる店員さんって、ほっとんど中国人の方ばっか・・・・・・。
厨房では、イーガコウテイとか、リャンガコウテイとか、
何だか妙に王将で聞き馴染みのある中国語が、バンバン飛び交っているのである。
おまけに、客席係のお姉ちゃんは、
ゴチュウモンハ、ナンニシマスカ?
なーんて、取ってつけた、たどたどしい日本語でオーダーを取ってくれちゃったりして、
コラコラ、どーこがサッポロラーメンやねん!
ほんで、私が座ったカウンター席からは、決して見たくもない物まで、実に克明に見えてしまって、
ナンナンデスカ?このテローンとした大雑把な盛り付けは????
い、いや、これは、まだまだ些細な方で、
出来上がった焼きソバの上には、ベッチョリ直接伝票を貼り付けてくれちゃって、
コラコラ、こーんな事してると、日本人の評判が大層下がってしょうがないっちゅうねん!
で、そうこうしている間に、私の注文したラーメンが、一応、運ばれて来たんだけど、
何ら予想を裏切る事なく―。
まず・・・・・・。
薄い薄い醤油と思しき味に、パクチーの薫りが程よくブレンドされ、
もうねぇ、何とも言えぬスンゴイ味を醸し出している!?
で、結局、完食する事など叶わずに、半分以上を残して、サッポロラーメンを後にする。
あぁ、見事に完敗・・・・・。
さしずめ中国四千年の歴史にコッテリ打ちのめされた余りに苦い夜であったに違いない。
だが―。
私ゃ、声を大にして、もっ回言わずばなりますまい。
コラコラ、どーこがサッポロラーメンやねん!
責任者出て来いっ!!