非っ常に残念ながら、待望のイッシー君とは、結局ご対面できなかったんだけど、
いやいやいや、
もしかして、UMAの本場、ネス湖へ行けば今度こそ・・・・・。
なーんて事を考えつつ、我々御一行は、後ろ髪を引かれる思いたっぷりで、
池田湖を後にしたのであった。
で。
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途中、知覧にぶらりと寄らせて頂いてから、二日目のお宿、
吹上温泉みどり荘
へとご到着。
結構、御大層な入り口に圧倒されつつ、
スーツケースをコロコロと転がし、この坂道をゆるりと上って行く。
けど、やっぱり、石畳って、スーツケースが運びにくいのだなぁ。
日本情緒と言うのも、何かと大変なのであーる。
とは言え、ま、やーっとこさ辿り着いた事だし、
サッサと受付を済ませて、パツーン!と今宵お世話になる部屋へと、いざ参ろうぞ!
で、機嫌良く口笛を吹きながら、いそいそと部屋へと向かおうとすると、
おおぅ、湖畔の宿とは、この事か。
やや小ぢんまりながらも、ほのぼのとした自然色豊かな池が目の前に現れて、しばしウットリ。
いかにもエレキングが出て来そうではあ~りませんか。
また、各部屋は、池の畔に沿うように建てられており、
我々が充てがわれた部屋、「あざみの間」は十二分に広く、
こざっぱりしてて、めーっちゃ居心地が良い。
(ちなみに、今回は【早得60】を使って、お一人様13,000円のプラン)
あぁ、「ラグジュアリー」とか「エレガント」なホテルよりも、
こうして和の香りたっぷりの畳の部屋に居る方が落ち着くたぁ、
私も、すーっかりと良いオヂサンになっちゃったんだなぁ、これがまた。。。。。。
ほんで、部屋の直ぐ外は、入って来た時に見たあの池が、
隅から隅まで、ズズズイっと窓一杯に広がっており、見る者を大いに圧倒させる。
さすれば、私は、対家人達用に中の障子をピタリと閉ざして、たちまち煙草をプカリ。
私だけの小宇宙と化したこの空間にゆっくりと寝そべりながら、
かくなる風光明媚な景色を眺める事のできるシヤーワセ感と言ったらない。
従って、
素晴らしい景色!
目眩く紫煙の快楽!
と来れば、やはり、頭がキーンとなるくらいに冷えっ冷えのビールも呑みたくなる。
私は、嬉々として冷蔵庫に向かい、
天国への階段を一目散に駆け上がるための扉をカツーン!と開けようとしたのだが―。
ちょっと待て。
何しか、ここは、ナンテッタッテ、日本秘湯を守る会の会員宿なのである。
ここはグッと我慢の男の子。
漲る脂肪を、温泉で、たーっぷりと搾って搾って搾り倒して、身体中カラッカラに干乾びさせた上で、
キンキンに冷えたビールを、ゴッキュゴキュやっちゃおうではあ~りませんか!
と言う事で―。
張ーり切って露天風呂へGO!
こんもりとした林を、やや急ぎ足で抜け行って行くと、
ヲヲヲヲヲヲヲヲ!
池の畔に悠然と湧き出ましたる、小さな小さな露天風呂!
(単純硫黄温泉 アルカリ性 低張性 高温泉)
堪らず、早速、ザブンと浸からせて頂く。
するってーと。
湯面から、ひょいと首から上だけ出したまま、辺りをぐるりと見渡してみると、
あぁ、良いなぁ、この雰囲気。
何やら、こうして、こっぽりと森に埋もれるような感覚は、
安普請な私の頭を、気持良くリセットしてくれているようだ。
また、温泉自体も、そんなに熱くもなく温くもなく丁度良い塩梅。
と言いつつ、相も変わらず、猫肌の私は、直ぐにノボセてしまうので、
湯船から出たり入ったりを繰り返しつつ、
ゆっくりと流れて行く時間を、しんなりと堪能させて頂く。
そして―。
いやぁ、温泉って、もう癖になるくらい、めーっちゃ良いものなんだぜぇ~。
しかも、この後は、待望の、ビ、ビ、ビール!も待っているんだぜぇ~。
もう、頭がフラッフラになるくらい、グッビグビやっちゃうぜぇ~。
ワイルドだろ~?
そんな私のご満悦に過ぎる狂態を、
湯口に横臥したカエル君だけが、静かに見つめていたのであった。
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