妙見温泉 おりはし旅館 レッセフェール
と言う事で―。
お腹も、たーっぷりと膨れた事だし、めーっちゃ良い気分で鹿児島へGO!
レンタカーを軽くぶっ飛ばせば、およそ3時間くらいで、鹿児島へ辿り着く。
で。
お目当ての旅館は、
日本秘湯を守る会、会員宿。
(提灯の写真も撮ったけど、前述通り、データが消失!悔しい!)
溝辺鹿児島空港インターチェンジを降り、こんもりとした山に分け入って行く事しばし、
天降川沿いの狭い玄関口を抜けると、何やら大正モダンな建物がお目見えする。
ここが「おりはし旅館」さんの本館。
ほんで、当初の予定では、実に、この本館にこそ泊まってみたかったのである。
温故知新。
「ふるきをたずねて、あたらしきをしる」精神の旺盛な私にとっては、
こーんな歴史のある建造物にこそ、パツーン!と手を触れてみたかったのである。
体験してみたかったのである。
だが―。
まっこと残念ながら、予約戦線に、あえなく敗れ、
結局、「水明」と言う別棟で、宿泊させて頂く事となる。
そして―。
私が本館宿泊に、めーっちゃこだわった理由ってのが、もう一つあって、
やはり、
何と言っても、
別棟って、どれも、めーっちゃお高いだよ~~~~~ん!
ナントこの「水明」で、お一人様19,500円!?
ヲヲヲヲヲヲヲヲ!
大盤振る舞いにも、ほ、程があるっちゅうねん!
と言いつつも―。
そんな田舎もんの余りに他愛もない浅はかさを見かねて、なのだろうか?
女将さんが、
「予約の電話を頂いた時に、色々ご面倒をお掛け致しましたから。」
などと、めーっちゃ気前良く「水明」を特別料金で提供して下さったのである!
(さすがにお値段は書けないけど。)
そう言や、私ゃ、半年くらい前から、予約日や部屋の変更等々、
結構、頻繁に電話のやり取りをさせて頂いたものなぁ。
女将さん、エライ気ぃ遣ってもぅて、すんまへん!
お陰で、こーんな大贅沢な部屋で一夜を過ごす事ができました!
ありがとうございます!
そして、この「水明」と言う別棟は、川沿いに建てられているものだから、
ベランダの向こうは、あぁ、日本情緒!
従って、ベランダがあるっちゅう事は、ナニワトモアレ、煙草が吸えるっちゅう事で、
つまりはここが、This is my place!
全国愛煙家憩いの場所、ホタル族喫煙科の奥の院、と化す事になる。
また、こーんな頗る上等な部屋に泊まれたっちゅうだけでも、めーっちゃ有り難いって言うのに、
MY GOD!
誠に不相応にも、部屋付けの露天風呂もカツーン!と備わっちゃってると来たもんだ!
あぁ、何と言う贅沢!
と言いつつ、晩飯の時間まで、そう間もなかった事だから、
取りあえず、記念すべき一発目の温泉は、ちょっと離れた内風呂の方へ行かせて頂き、
部屋風呂は近いんだから、軽く夕食をつまんだ後にでも、ヒョイと浸からせて頂く事に致しますか。
そう段取りを決め込んで、キャッキャと内風呂へと向かう事にしたんだけど、しかし−。
賢明なる読者諸氏であれば、これがどんなに無謀な計画だったか?とうにお気付きの事だろう。
そう。
大方の予想を何ら裏切る事なく、私ゃ、調子ン乗って、ついつい呑み過ぎてしまい、
夕食終了のゴングが鳴ると共に
さながらアフリカ象が倒れるがごとく、パ、パ、パオ〜ン!と轟沈・・・・・・。
私が意識を取り戻すのは、長い夜が明けるのを待って、と言う事となる。
だが−。
晩に入れなかったんだったら、朝に入れば良い。
私は、翌朝、パチリと目覚めると、即座に、朝飯の後、一っ風呂浴びて来ようと思い立った。
ところが−。
でも、ちょっと待てよ、
室内露天風呂も良いけれど、まだ外の露天風呂乗は見てなかったよなぁ。
先ずは、そこを攻めさせて頂きますか。
などと考えたのがマズかった。
私が、のほほんと外風呂へと行ってる隙に、
伏兵、MY SONに、すーっかりと室内露天風呂を占拠されてしまったのであーる!
あぁ、何やよう分からんけど、近頃、こやつは、滅法、長風呂な奴なのである。。。。。。
で、しょうがないので、出立準備をしたり、チェックアウトの手続きをしたり、何やかんやしている間に、
あ〜れ〜!見事にタイムアップ!
結局、室内露天風呂には、一足も浸かれず終いとなる・・・・・・。
そして、そんな不貞腐れた男こそ、
妙見温泉に、世界で初めてセントマーチンの風を持ち込んだ男として、
後世にその名を刻む事になるのであった。
(だから、大層やっちゅうねん!)