夜明けまで15,000マイル

非っ常に人間の小さい話は置いといて。

とにかくもう、やーっとのこさ、到着したのである。

これから5日間、この「Hotel Carabeo & Restaurant 34」を拠点に、
バッツシ、バカンスを決め込んでやるぜーーーーっ！なのであーる。

で、「Hotel Carabeo & Restaurant 34」と言うのは、何やら、オーベルジュのような感じで、
1Fがレストランとフロント、そして、その上がホテルの客室となっている。

ちなみに、Carabeoと言うのは、ストリートの名前から取ったみたい。

また、小さなホテルなので、当然のようにエレベーターがない。

ま、荷物はフロントの方が運んでくれたから良いんだけどね。

とは言え―。

私の大好きな小じんまりとしたホテルだとは言いつつも、
今回、宿泊させて頂いた「PENTHOUSE SEA VIEW SUITE」は、中々、広く、
滞在中、実に快適に過ごす事ができた。

先ず、部屋へ入ったなりに、エクストラベッドが一つ。

そして、その奥に連なるようにして、リビング、ベッドルームがある。
（残念ながら、ベッドルームの写真を撮り忘れる。悔しいっ！）

また、天井が一部斜めっていたりして、まるで大きな屋根裏部屋みたい。

イイなぁ、こう言う隠れ家的な雰囲気。

ほんで、リビングには、ちゃーんとソファも設えてあり、
ふにゃぁ、
相も変わらず、このソファの上で、どれだけ酔いつぶれて寝てしまったことだろう？

ホテルのご好意で、ウエルカムフルーツもパツーン！と置いてあり、
いやぁ、エライ気ぃつこうてもろて、スンマヘン！
（ちなみにミネラルウォーターも家族3人分冷蔵庫に入れてあった。）

そして―。

部屋の外には、全国愛煙家憩いの場所、屋外テラスがドドーン！と拡がっており、
そうそう、男の時間は、実にココから始まるのであーる！

あぁ、会いたかったぞ、およそ一年ぶり！

デッキチェアーに踏ん反り返って、
今回は本家本元の、し、し、シエスタだぜ、コンチクショーーーーーっ！

ほんで、ベランダ越しに見える海をぼんやりと眺めながら、プカリと一服。

さすがに、去年ほどの迫力はないけども、
やっぱ、SEA VIEWって、何かと殺伐とした浮世の柵から離れた喜びとも相俟って、
めーっちゃ心が洗われるんだなぁ。

従って―。

こんな素晴らしい景色には、ナニワトモアレ、先ず、ビール！ビール！ビール！

プハーッ！
命の水に、生き返るぜ、コンチクショーーーーーっ！

と言いつつも―。

あぁ、あいにく、私ゃ、洟垂れ、風邪引き小僧！

現地で購入させて頂いた風邪薬を飲みつつ、ヘベレケ。。。。。。
（コラコラ）

パツーン！と目的地へ到着したらば、ついつい、

キャ～～～～ラメルひろたら、箱だけ～～～～！

なーんて事を、口ずさんでしまいたくなるのは、果たして私だけなのであろうか？

と言う事で―。

何とか、無事に待望のネルハへと辿り着いたのは良いのだけども、
高速のA-7を降りると、そこから先は普通の市街地なので、結構、道路が入り組んでいる。
（ちなみに、A-7は無料だった。こーんなに良い道なのに、スペインって太っ腹！）

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まぁ、Garmin君のご指示通りに運転すりゃ大丈夫なのだろうと高を括り、
ネルハの中心部を目指して、グイグイ車を走らせて行ったんだけど、
これがまたねぇ、結構、難儀してしまったのであーる。

と言うのもやね。

街の中心部に着いてみると、ただでさえ細い道路にもかかわらず、
土産物やら看板やらレストランのテ－ブルやら、
とにかくもう、いろーんなモンがゴチャゴチャと道路に迫り出しているのであーる。

しかも、こっちはレンタカー。

車に傷でもつけようもんならエライことなので、
もうヒヤヒヤもんで、そろそろと徐行運転で進んで行ったんだけど、
人通りもそれなりに多いし、ホーント、勘弁して欲しいのである。。。。。。

また、ホテルの正確な場所も分からなかった事から、
取りあえず、一旦、車を停め、土産物屋のおっちゃんに道を聞いたりなんかして、
ようやくの事、我々の泊まる「Hotel Carabeo & Restaurant 34」の在り処が知れる。

そして―。

家を出てから28時間後。

ヲヲ！ついにやって来たぞ、Hotel Carabeo！！

Garminの初期設定に手間取りつつ、
慣れない道にも大いに戸惑いつつ、
数々の障害物にも散々翻弄されつつ、
こうして、無事、カツーン！と辿り着けた瞬間は、
もう、ホーント、涙がチョチョ切れるくらい嬉しかったんだべさ～。

とは言え、ホテルに専用駐車場が備わっていなかったから、
ここで一先ず荷物と家人達を降ろし、
私は、独り、そのご近所にある公共駐車場へと車を停めに行く事にした。

そして、案の定・・・・・・迷う！？

おーい、駐車場はどこだ～～～？？？？？

これまた、道行く人に場所を訪ね、何とか公共駐車場へ車を放り込んで、ホテルへと戻る。

大きな地図で見る

ありゃ！？結構、近かったのね。。。。。。

で、ようやくの事、ホテルのチェックインである。

ところが―。

私が這々の体でフロントへと赴いてみると、
家人達の姿はなく、とっくに部屋へ入って、絶賛くつろぎ中との事。

・・・・。

まぁ、良いんだけどね。

結局、辿りつけなかったらどないしょー？？？？
とか、
果たして、ホテルの予約が入ってなかったらどないしょー？？？？？
とか、
道中、必死こいて焦りまくりながらも、どうにかこうにか、ここまで辿り着き、
今や、私ゃ、おっちゃん、燃え尽きちまったよ的な、精魂使い果たしたボロボロ状態になっちまったと言うのに、
あ、あ、あんたらだけ、とっととご休憩ですか！？

あぁ、誠に小さな人間で大変恐縮なんだけど、
ホーント、お父さんはつらいよ！なのであーる。

生まれてこの方、行き当たりばったり！

なーんて事を、今回もまた、改めて体現してしまったんだけど、
いやいやいや、
それは完全に100％私のスキル不足の問題だったのであり、
肝心要のGarmin nuvi 2565に関して言えば、
もうねぇ、ドッヒャーン！とスペインで大活躍だったのであーる。

まさしく、文明の利器、バンザイ！

いや、正直、もし、このGarmin2565が無かったとしたら、
こうして、無事、目的地へ辿り着けてたかどうかも分からない。

恐らく、あっちゃこっちゃで立ち往生しまくって、
延々と余計な時間をロスし続けていた事に違いない。

それほど重宝させて頂いたのであーる。

ちなみに、Garminに差し込んで使う「シティナビゲータ ヨーロッパSD」は、
予め日本のアマゾンで購入してあったんだけど、
もう指の先にチョイと乗せれるくらいに小さい。
（だから気をつけないと直ぐに失くしそう。）

これを、Garminの左脇腹（後ろから見て）にブスリと差して、スペインへ持ち込めば、
電源を入れると、たちまちGPSで現在地を補足し、
今我々が居る場所を、カツーン！と表示してくれる。
（参考までに、GPS受信完了まで、およそ2～3分ほど掛かる。）

ほんで、目的地を入力し、案内開始をスタートさせると、
◯◯m先の道を右に曲がれ、だとか、〇〇kmは道なりです、だとか、
まぁ、いちいち細かい所まで、懇切丁寧に、しかも「日本語」で説明してくれるのである。

「二本目のラウンドアバウトを通過して下さい」

なーんて、何だかよく分からない日本語の説明ではあるけれど、
ラウンドアバウトの何番目の道を抜ければ良いのかも、きちんと指示してくれる。
（実際、輪の中に入ってみると、意外と方向が分からなくなる。）

そして、図らずも、間違った道に行ってしまっても、
直ちにリルートしてくれて、パツーン！と新たな正しい道を教えてくれるのも嬉しい。

スペイン旅行中、いやぁ、何て心強い相棒なんだろう！などと思わされる事しきり。

やっぱ、右も左も分からないヨーロッパの道をレンタカーを使って快適に移動するには、
Garminは絶対の必需品と言えるのではないだろうか？

こうして颯爽とA-7を走ってはいるが、
マラガ空港からA-7に至るまでの道程も、結構、近い距離ではあるけども、
レンタカー会社から貰った地図だけでは、
多分、ぜーんぜん分かんなかったんだろうなぁ。。。。。。

と言いつつ、やはり、幾つか弱点もあって、
先ず、Garminを固定する吸盤が物凄く弱いので、
吸着させて、しばらく放っておくと、結構、ペタンと剥がれて来てしまう。

しかも、ダッシュボードって、小さな凸凹のあったり、ゆるやかな湾曲があったり、
元々、結構、吸着し辛い場所。

と言う事で―。

私は、結局、「Amazonベーシック ポータブルナビ用ダッシュボードマウント」と言う奴を、
わざわざ日本から持ち込んで、利用させて頂いた。

これが、結構、役に立った。

と言いつつ、このマウントを使っていても、たまに、カタンと倒れる事があったから、
取り付け角度は慎重に試した方が良いと思う。

また、今回、一度だけ、GarminがGPS信号を見失い、
いきなり案内を停止してしまった事があった。

まぁ、再度、目的地を入れれば良かったんだけど、
さすがに高速を走らせている最中だったので、それもできず。

標識と野性のカンを頼りに、何とか、目的地に到着できたから良かったんだけどさ。
（A-7では、意外と行き先表示は充実していた。）

不測の事態は、ホーント、勘弁して欲しいのであーる。

そして―。

Garminの御託宣通り、Audi A4をスイスイ走らせていると、
やがて、今回の旅行の宿泊先、ネルハへと到着する。

そこには、たんまりとビールとビーチが待っている。